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MicrosoftがAzure Arcで、OpenShiftクラスタとRHELのサポートを発表アプリケーションのデプロイも自動化

Microsoftは2020年4月28日(米国時間)、Microsoft Azureによるハイブリッド/マルチクラウド統合管理サービスのAzure Arcで、OpenShiftとRHELへの対応を発表した。

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 Microsoftは2020年4月28日(米国時間)、Microsoft Azureによるハイブリッド/マルチクラウド統合管理サービスの「Azure Arc」で、Res Hatのコンテナ基盤製品「Red Hat OpenShift Container Platform」およびLinux OSの「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」への対応を発表した。

 MicrosoftはRed Hatとの共同開発で、Azure上のマネージドOpenShiftサービス「Azure Red Hat OpenShift」を提供してきた。今回の発表は、この協力関係を、Azure以外で稼働するOpenShiftやRed Hat Linuxに広げるものだという。なお、Azure Red Hat OpenShiftは、4月28日にOpenShift 4サポートの一般提供を開始した。


Mircosoftのクラウド+AI グループエグゼクティブバイスプレジデント、スコット・ガスリー氏(右)がオンライン開催のRed Hat Summitに登場し、今回の発表を説明。Red Hatプレジデント兼CEOのポール・コーミエ氏(左)と二社の関係や顧客動向について話した

 Azure Arcは、オンプレミスや他のIaaS、KubernetesクラスタやWindows/Linuxサーバ、データサービスを、Azureから統合管理できるサービス(本記事執筆時点ではプレビュー段階)。同サービスで、RHELサーバやOpenShiftクラスタを管理対象に加えるべく、開発を進めているという。

 「Azure+Red Hat:Expanding hybrid management and data services for easier innovation anywhere」と題されたMicrosoftのブログポストは、次のように説明している。

 「多くの顧客は、クラウド、データセンター、エッジにまたがってワークロードを展開している。Azure Arcを利用することで、顧客はRHELサーバとOpenShiftクラスタをAzureから集中管理し、セキュリティを確保し、制御できる。ワークロードがどこで実行されていても、Azure Portalでインベントリを表示し、検索できる。また、接続されたサーバやクラスタにAzure Policyによるポリシーを適用し、コンプライアンスを管理できる。さらに、AzureのセキュリティポリシーおよびRBAC(ロールベースアクセス制御)を、管理対象のインフラがどこで稼働していても同じように適用し、セキュリティを強化できる」

 Azure Arcでは、「Azure Monitor」や「Azure Security Center」など、Azureの管理サービスが、Azure外のアプリケーションやインフラに適用しやすくなるという。

 Azure Arcでは、アプリケーションのGitHubから OpenShiftクラスタへのデプロイも自動化できる。その後もポリシーに基づき、アップデートを自動的に展開できるとしている。さらにAzureのデータ関連サービスを、あらゆる場所で稼働するOpenShiftで利用できるようになるという。

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