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便利だった、Windows + Xメニューの「コントロールパネル」項目を復活させるTech TIPS

[Windows]+[X]キーで表示されるメニューには、さまざまな機能を呼び出すショートカットが登録されている。以前、ここからコントロールパネルを呼び出すことも可能だったが、機能アップデートにより無効化されてしまった。そこで、このメニューからコントロールパネルを開けるようにする方法を紹介しよう。

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対象:Windows 10


[Windows]+[X]キーで開くメニューから「コントロールパネル」がなくなった
[Windows]+[X]キーで開くメニューから「コントロールパネル」がなくなった
Windows 10 Creators Update(バージョン1703)の機能アップデートで[Windows]+[X]キーで開くメニューから「コントロールパネル」がなくなってしまった。頻繁にコントロールパネルを開く人には不便になっている。そこで、ここに「コントロールパネル」が表示されるようにしよう。

 [スタート]ボタンの右クリックや[Windows]+[X]キーで表示されるメニュー(WinXメニュー、Win+Xメニュー、クリックアクセスメニューなどと呼ばれる。以下、WinXメニュー)は、「ディスクの管理」や「イベントビューアー」など、起動しようと思うと意外と[スタート]メニューの奥にあり、面倒なものが素早く起動できて便利だ。

 Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)までは、このWinXメニューには「コントロールパネル」があったのだが、なぜかWindows 10 Creators Update(バージョン1703)の機能アップデートで削除されてしまった。そのため、コントロールパネルを開くのは面倒になってしまった(コントロールパネルの開き方は、Tech TIPS「Windows 10で素早くコントロールパネルを開く方法」参照のこと)。

 そこで、本Tech TIPSでは、WinXメニューにコントロールパネルの項目を復活させる方法を紹介する。なお、同様の方法でコントロールパネル以外でも、WinXメニューに任意のアプリケーション(ショートカット)の登録が可能だ。

WinXメニューとは

 WinXメニューは、前述の通り、[スタート]ボタンの右クリックや[Windows]+[X]キーで表示されるメニューで、実体は以下のフォルダに置かれた「特殊なショートカット(ハッシュが付けられたショートカット)」の一覧だ。

%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows\WinX


WinXメニューの実体

 [WinX]フォルダの下には、「Group1」「Group2」「Group3」の3つのサブフォルダがあり、WinXメニューの区切り線で分けられたグループに対応している。

WinXメニューの構成
WinXメニューの構成
WinXメニューは、区切り線で3つのグループに分けられている。このグループはフォルダ構成と関係している。

[Group1]フォルダの中身
[Group1]フォルダの中身
[Group1]フォルダには、[デスクトップ]ショートカットのみが置かれている。

[Group2]フォルダの中身
[Group2]フォルダの中身
[Group2]フォルダには、無効(非表示)になっている[コントロールパネル]ショートカットも存在する。

[Group3]フォルダの中身
[Group3]フォルダの中身
[Group3]フォルダには、[コマンドプロンプト]と[PowerShell]のショートカットがあるが、これは[Windowsの設定]アプリの[個人用設定]−[タスクバー]画面にある設定により、どちらかが表示されるようになっている。

 ただ試してみると分かるが、このフォルダに[スタート]メニューなどからショートカットをコピーして、再起動しても、残念ながらその項目が表示されることはない。コントロールパネルを開く項目を追加するには、少々細工が必要になる。

既存のショートカットを編集してコントロールパネルを追加する

 後述するが、コントロールパネルを追加するには、ショートカットを加工する必要があり、それにはフリーソフトウェアの利用が必要になる。フリーソフトウェアなどの利用に制限があったり、利用が面倒であったりするのであれば、不要な既存のショートカットを編集して、コントロールパネルを呼び出せるようにするという手がある。

 例えば、管理ツールの[コンピューターの管理]を開く[コンピューターの管理]ショートカットを編集し、コントロールパネルを開くようにすることができる(「システム」や「プログラムと機能」など変更できないショートカットもある)。それには、上記の[WinX]−[Group3]フォルダを開き、「コンピューターの管理」を右クリックして、メニューから[プロパティ]を選択する。

 [コンピューターの管理のプロパティ]ダイアログが開いたら、[ショートカット]タブを開き、「リンク先」をコントロールパネルの実体である「%windir%\system32\control.exe」に書き換えて、[OK]ボタンをクリックする。

 [Group3]フォルダ内の「コンピューターの管理」の名前も変更したいところだが、ここを変更するとWinXメニューに表示されなくなってしまうので、「コンピューターの管理」のまま利用する。

 これで、WinXメニューの[コンピューターの管理]をクリックすると、コントロールパネルが開くようになる(再起動などは不要)。

既存のショートカットを編集する(1)
既存のショートカットを編集する(1)
[WinX]−[Group3]フォルダを開き、[コンピューターの管理]を右クリックし、メニューから[プロパティ]を選択する。
既存のショートカットを編集する(2)
既存のショートカットを編集する(2)
[コンピューターの管理のプロパティ]ダイアログが開くので、[ショートカット]タブを開き、「リンク先」を編集して、「control.exe」に変更する。
既存のショートカットを編集する(3)
既存のショートカットを編集する(3)
WinXメニューの[コンピューターの管理]をクリックすると、コントロールパネルが開くようになる。当然、ここからコンピューターの管理は開けなくなる。

 [コンピューターの管理]を元に戻すには、リンク先を「%windir%\system32\compmgmt.msc」に戻せばよい。

特殊なショートカットを作成してコントロールパネルを追加する

 上記の方法では、「コンピューターの管理」を「コントロールパネル」に流用したため、WinXメニューから「コンピューターの管理」が開けなくなってしまう。

 そこで、WinXメニューに「コントロールパネル」を追加できるようにする。ただし、それには特殊なショートカットに変換する必要があり、GitHubで配布されている「hashlnk」というフリーソフトウェアのツールが必要になる。このツールは、ショートカットにハッシュを付加するものだ。これにより、WinXメニューに追加できるようになる。Windows 10の標準機能だけでは実行できないので注意してほしい。

hashlnkをダウンロードする

 まず、hashlnkを以下のGitHubの以下のページを開き、[Download]ボタンをクリックして、ZIPファイルをダウンロードしよう。原稿執筆時点は、「hashlnk_0.2.0.0.zip」がダウンロード可能だ。

hashlnkをダウンロードする
hashlnkをダウンロードする
GitHubのhashlnkページを開き、[Download]ボタンをクリックする。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、hashlnk.exeをデスクトップに置く。

 ZIPファイルには、「hashlnk.exe」のみが含まれているので、これを展開して、デスクトップにコピーしておく。

コントロールパネルを開くショートカットを作成する

 次にコントロールパネルを開くショートカットを作成する。デスクトップの空いているところを右クリックし、メニューから[新規作成]−[ショートカット]を選択する。

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