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実践的サイバー防御演習「CYDER」 NICTが2020年度の受講申し込みを受付開始「ベンダーとの適切な情報共有方法」など実践的なシナリオ

NICTのナショナルサイバートレーニングセンターは、実践的サイバー防御演習「CYDER」の受講申し込み受付を開始した。2020年度は、全国で合計100回程度開催する予定。演習コースは、初級者向けの「Aコース」と、中級者向けの「B-1コース」「B-2コース」の3種類がある。

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 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のナショナルサイバートレーニングセンターは2020年7月1日、実践的サイバー防御演習「CYDER」の受講申し込み受け付けを開始した。

 CYDERは、2013年度から2015年度まで総務省の実証実験として実施されたサイバー防御演習。2016年度からはNICTを実施主体として、政府のサイバーセキュリティ戦略に基づいて、国の機関や地方公共団体、重要社会基盤事業者や民間企業を対象に実施している。

 2020年度は、全国で合計100回程度開催する予定。現実のサイバー攻撃を想定した最新の演習シナリオを用意した。

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受講対象者と見に付くスキル(出典:NICT

「事前オンライン学習」と「集合演習」

 演習コースは、初級者向けの「Aコース」と、中級者向けの「B-1コース」「B-2コース」の3種類がある。いずれも、セキュリティに関する基礎的な用語や知識を学べる「事前オンライン学習」と、実際にPCを操作してセキュリティインシデントに対処する「集合演習」で構成される。事前オンライン学習は1時間程度、集合演習は1日。

 Aコースは、全ての組織が対象。ベンダーの報告書を読んで適切に情報共有したり、インシデント発生時の対応の流れを理解したりするスキルが身に付く。

 一方のB-1コースは地方公共団体、B-2コースは国の機関や重要社会基盤事業者、民間企業が対象。どちらも、サーバやネットワーク機器のログを監査したり、ベンダーなどと適切に情報を共有してインシデントに対して主体的に対応したりするスキルを学べる。

 対象者は、情報システム担当者やセキュリティ管理者、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)要員など。費用は7万円(税別)。国の機関や地方公共団体、独立行政法人、指定法人に所属している人は無料で受講できる。

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