Azureファイル共有のAzure Backupによる保護がより簡単に:Microsoft Azure最新機能フォローアップ(117)
Azureファイル共有のAzure Backupによるバックアップ保護が、容易に構成および管理できるようになりました。既にAzure仮想マシンでは同様の統合が行われていますが、より直観的かつ簡単に利用できるようになりました。
Azure Backupの機能がAzureファイル共有のブレードに統合
Microsoft Azureの「Azure Backup」は、Azure仮想マシン(WindowsおよびLinux)やAzure仮想マシンで稼働中の「SQL Server」データベース、オンプレミスのWindows ServerやWindowsクライアント、オンプレミスのアプリケーション(Hyper-V仮想マシンやSQL Serverデータベース)、「Azureファイル共有」をクラウドの記憶域に継続的にバックアップする、クラウドベースのバックアップサービスです。
Azureファイル共有は、クラウドベースのサービスとして提供されるサーバレスのSMB(Server Message Block)共有サービスです。Azureのリージョン内(例えば、Azure仮想マシンからのアクセス)ではSMB 2.1またはSMB 3.0で(2020年7月から一部のリージョンでNFS 3.0アクセスのプレビューが開始)、Azureの別リージョンやオンプレミスからのインターネット経由では暗号化が必須とされるSMB 3.0でファイル共有にアクセスできます。
また、「Azureファイル同期」と組み合わせることで、オンプレミスのWindows Serverのファイルサーバと共有フォルダを双方向で同期し、マルチプロトコル対応のキャッシュサーバとして、あるいはオンプレミスのファイルサーバのレプリカとして利用できます。
- インターネットでSMBファイル共有を安心して使える時代が到来?――Azureファイルストレージ(本連載 第9回)
- Azureとオンプレミスを同期する「Azureファイル同期(Azure File Sync)」サービス(本連載 第56回)
- NFS 3.0 support for Azure Blob storage is now in preview[英語](Microsoft Azure)
これまでもAzure Backupが使用する「Recovery Servicesコンテナ」からの通常の構成と管理操作で、Azureファイル共有のバックアップ保護を構成することが可能でした(画面1)。2020年8月5日(米国時間)からは、Azureファイル共有の「ファイル共有」ブレードから直接Azure Backupによるバックアップの有効化と、バックアップや復元操作を実行できるようになりました(画面2)。
- ファイル共有ブレードからAzureファイル共有のバックアップを直接構成する(Microsoft Azure)
Azure仮想マシンでは2016年12月から利用可能な直観的なバックアップ操作
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