Update Complianceの新機能、機能更新プログラムのセーフガードホールド情報へのアクセスが可能に:Microsoft Azure最新機能フォローアップ(126)
Windows 10の機能更新プログラムをWindows Updateから直接的に取得する場合、既知の問題の影響を受けるPCには問題が解決されるまで配布がストップされる「セーフガードホールド(Safeguard hold)」という仕組みがあります。これまではその詳細を知ることができませんでしたが、Azureの「更新プログラムのコンプライアンス(Update Compliance)」サービスがセーフガードホールドに関する追加情報を提供するようになりました。
セーフガードホールド機能の対象はWindows Updateによる更新
「Windows 10」の機能更新プログラム(や品質更新プログラム)は、Windows Updateを利用しているPCに対して提供されます。リリース直後は「設定」アプリの「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックした上級者(いち早く試してみたいユーザー)の限定された範囲に対し機能更新プログラムが利用可能になっていることが案内され、「ダウンロードしてインストール」をクリックした場合にのみインストールが進みます。その後、提供範囲が広げられ、より広範囲のPCで利用可能になります。そして、数カ月後には、自動更新の対象としてブロード展開されます。
Windows Updateのこのようなロールアウト方式は、Windows 10 バージョン1903がリリースされた際、Windows 10 バージョン1803以降に対して導入されました。Microsoftは段階的なロールアウトを通じて収集した診断データを分析し、機能更新プログラムのインストールの失敗やロールバックの原因を特定し、影響を受ける互換性問題のあるハードウェアやソフトウェア、システム設定、特定のWindows機能を使用するなどのPCに対し、問題が解決されるまで配布をストップするという「セーフガードホールド(Safeguard hold)」を適用します(画面1)。
セーフガードホールドは、Windows 10のダウンロードサイトから開始した「アップデートアシスタント」による更新にも適用されるようです(画面2)。しかし、セーフガードホールドの対象となったPCは、対象になったことは分かりますが、その詳細な理由についての情報提供はありませんでした。
safeguard IDによる詳細情報へのアクセスが可能に
「Windows 10 バージョン20H2(October 2020 Update)」が正式リリースされましたが、このタイミングでセーフガードホールドに関する追加情報へのアクセス手段が利用可能になりました。
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