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TensorFlowのラッパー「SmallTrain ver.0.2.0」のソースコード、Geek GuildがMITライセンスで公開「商用利用に耐えるAIを人々に届けたい」

Geek Guildは、AIモデルの開発に使えるディープラーニングフレームワーク「SmallTrain ver.0.2.0」のソースコードを、MITライセンスで公開した。転移学習を実施するだけで工数をかけずにAIを構築できる。

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 Geek Guildは2020年11月9日、AI(人工知能)モデルの開発に使えるディープラーニングフレームワーク「SmallTrain ver.0.2.0」のソースコードを、MITライセンスで公開した。商用のAIサービスにも利用できる。

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SmallTrainのWebサイトにあるチュートリアル(出典:Geek Guild

ソースコードを公開し、「AI開発を身近に」

 SmallTrainは、機械学習向けライブラリ「TensorFlow」のラッパー機能と、「AIライブラリ」の機能を備えたフレームワーク。学習済みのAIモデルをベースにすることで少ない工数でAI構築が可能だという。

 Geek Guildは「転移学習を実施するだけで工数をかけずにAIを構築できる。今後、KerasやPyTorchのラッパー機能も実装予定だ。Pythonモジュール形式を採用しており、使い方はKerasやPyTorchと同じだ」としている。

 SmallTrainの利用事例としてGeek Guildは、時系列データを使ってホテルの客室価格を動的に変更するダイナミックプライシングや、処方箋の文字認識、薬局の店頭での薬剤の画像認識、OCR(Optical Character Recognition)や音声認識などを挙げている。

 Geek Guildは「今後ドキュメントを少しずつ増やしていき、プログラムを一から開発しなくてもAIが作れるようにすることでAI開発が身近になってほしい」としている。

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