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「機械学習自動化プラットフォーム」は前年度のほぼ倍 ITRがAI関連市場の規模推移と予測を発表:ITRは「時系列データ分析市場」に注目
ITRはAI関連の主要8市場について市場規模の推移と予測を発表した。売上金額は、対前年度比37.8%増の384億500万円。2019〜2024年度のCAGRを20.6%と見込み、2024年度の売上金額は980億円になると予測する。
アイ・ティ・アール(ITR)は2020年11月17日、AI(人工知能)関連の主要8市場について市場規模の推移と予測を発表した。AIの8市場とは「画像認識」「音声認識」「音声合成」「テキストマイニング/ナレッジ活用」「翻訳」「検索・探索翻訳」「時系列データ分析」「機械学習自動化プラットフォーム」を指す。
ITRは「2019年度のAI主要8市場全体の売上金額は384億500万円。対前年度比37.8%増と大幅な伸びになった。8市場とも、技術的な進歩に加え、各種製品やサービスと組み合わせたソリューションが拡大し、用途の幅が広がったことが成長につながった」としている。
時系列データ分析市場が「最も伸びる」と予測する理由
中でも2019年度に売上金額を最も伸ばしたのは機械学習自動化プラットフォーム市場で、対前年度比で95.0%増加した。ITRは「データサイエンティスト人材の不足を補う製品やサービスが認知度を高め、大企業を中心に導入が進んだ。市場参入するベンダーが増えて低価格化が進んでいるため、今後も市場拡大が継続する」と分析する。
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