豪雪でも出社しなくちゃいけないの? 地方のテレワーク事情2021:仕事が「つまんない」ままでいいの?(73)(1/3 ページ)
「テレワーク」は都市部の専売特許みたいな印象があります。でも実は地方こそ、テレワークを推進した方がいいのかもしれません。その理由とは?
2021年1月9〜11日にかけて、日本は北陸や中部地方を中心に災害級の大雪に見舞われました。
この記事は、ちょうど大雪の真っ最中に書いています。私が住んでいる新潟県の中山間部、妙高高原は雪が多く積もる地域で、一晩で1メートルほどの雪が降ることも珍しくありません。そのため、雪への備えや耐性はありますが、幸い今回は想定内の降雪で、日常生活に大きな支障はありませんでした。
今回雪が多く降ったのは、平野部の街中でした。例年だと積もっても数十センチ程度の地域なのに、今回は1日で1メートル以上の雪が積もりました。街中だけに家と家との間隔が少なく、道幅が狭いところも少なくありません。雪のやり場がなく、道路除雪もままならなくなり、街はマヒ状態です。
災害級の大雪は、このような場所で起こったのです。
さて、今回は大雪の話をしたいわけではありません。「こういうとき、地方でもテレワークできればいいのに……」というお話です。
非常事態なのに、出勤を気にしなければならない切なさ
今回の大雪は3連休に降りました。そのため、「仕事には支障がなかった」ように見えます。
けれども、大雪が降った地域に住む友人、知人のSNSのタイムラインを眺めていたら、このような投稿が多いことに気が付きました。
仕事に行こうと思って駐車場を見たら、車が雪で埋まっていた。除雪をしたいけど、もう、雪のやり場がないよ
家の前の道路がストップ。明日会社に行けるだろうか
もう、除雪でヘトヘト。週末だったからいいけれど、明日は仕事か……
世の中が休みでも、仕事の人も当然います。休日に出勤だった知人は、何とか車を掘り起こして仕事に行こうとしたものの、道路の除雪が間に合っておらず、出勤を断念したそうです。
3連休だった知人は毎日除雪作業。経験がある人ならお分かりいただけると思いますが、除雪作業はかなり重労働です。しかも今回はあまりの大雪だったため、せっかく数時間かけて除雪をしても、その端からどんどん積もって、一晩明けたら前日より多い雪が積もっている……そんな感じです。それがどれぐらいの徒労感か、何となく想像できるでしょうか。
休日が明けると仕事です。ヘトヘトな体にもかかわらず「明日は会社に行けるだろうか?」と、心配している知人のSNSの投稿を見て、ふと思ったのです。「もしテレワークできたら、どれだけ救われるだろう?」と。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
地方暮らし、東京勤務 アフターコロナのリモートワーク
ポストコロナのIT業界とエンジニアの生き残り術を模索する特集「ポストコロナのIT業界サバイバル術」。第3弾は、リモートワークの未来です「リモートワーク」ITチートシート
人気連載を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。リモートワークに役立つ情報をeBookにまとめてお送りする「テレワークがコロナ後のニューノーマルになる」は本当か――「リモートワーク」「在宅勤務」関連ニュースまとめ
人気記事を電子書籍化して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。第71弾は、「テレワーク」に関するニュース記事をeBookにまとめてお送りする中堅企業がリモートワークにおける課題を軽減するには
リモートワークに慎重な中堅企業のリーダーも、これまでの仕事のやり方が通用しない非常時においては、リモートワークが特に大きなメリットをもたらすことに気付く必要があるコロナ禍でも出社マストなシステム運用現場/NOC、フルリモート化への解決策とは
ITの現場なのにリモートワークができないシステム運用現場/NOC。フルリモート化への解決策とは何かを考察する