Microsoft、機械学習の初学心者向けにカリキュラムを無償公開:AIとデータサイエンスのカリキュラムも公開予定
Microsoftは機械学習の初学者向けカリキュラム「Machine Learning for Beginners」をGitHubで無償公開した。いわゆる「古典的な機械学習」について24のレッスンを通じて学習できる。
Microsoftは2021年7月1日(米国時間)、機械学習の初学者向けカリキュラム「Machine Learning for Beginners」をGitHubで無償公開した。公開されたのは英語版のカリキュラム。
カリキュラムには24のレッスンがあり、想定学習期間は12週間だ。レッスンの内訳(カッコ内はレッスン数)は、入門(4)、回帰(4)、Webアプリケーション(1)、分類(4)、クラスタリング(2)、自然言語処理(5)、時系列(2)、強化学習(2)となっている。補遺として、さまざまな業種で実際に使われている機械学習アプリケーションが紹介されている。
このカリキュラムでは、いわゆる「古典的な機械学習」を扱い、学習にはオープンソース機械学習ライブラリ「scikit-learn」を主に使用した。
ディープラーニングは扱わないが、Microsoftは、後日公開予定のAIの初学者向けカリキュラム「AI for Beginners」でカバーするとしている。さらに、データサイエンスの初学者向けカリキュラム「Data Science for Beginners」の公開も予定しており、これらを併せて学習することを勧めている。
どのように学習できるのか
「Machine Learning for Beginners」は、学習者に新しい知識やスキルが定着するように、実際に手を動かすプロジェクトベースとすることと、頻繁にクイズを出すことを基本方針として作成された。
カリキュラムのリポジトリ全体を学習者のGitHubアカウントにフォーク後、単独またはグループでエクササイズを行いながら学ぶように設計されている。
各レッスンの学習の大まかな流れは、次のようになっている。
- 事前クイズに答える
- 解説を読み、アクティビティーを完了し、知識のチェックに答える
- レッスンを理解し、プロジェクトの作成に取り組む。なおそれぞれの「/solution」フォルダには、解答(コード)が収められている
- 復習クイズに答える
- 課題を完了する
各レッスングループの完了者向けにディスカッションボードが用意されている。さらに、各レッスンの内容をさらに詳しく学習したい人向けに、Microsoftが制作したお勧めの教材を紹介している。
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