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プログラミング言語の人気ランキング、首位はJavaScript、RedMonk調べDartが初の20位入り

RedMonkが発表したプログラミング言語の人気度ランキングでは、JavaScriptが首位、PythonとJavaが2位を占めた。GoとKotlin、Rustは互いに順位を争っているようだという。

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 ソフトウェア開発業界を対象とした調査会社RedMonkは2021年8月5日(米国時間)、2021年6月に実施した調査に基づくプログラミング言語の人気度ランキングを発表した。

 このランキングは、プロジェクトホスティングサイト「GitHub」の利用状況と、開発者向けQ&Aサイト「Stack Overflow」で話題になっている件数をそれぞれ調査した結果を基に2つのランキングを作成し、総合したもの。

 調査の目的はプログラミング言語に関する利用状況を統計的に有効に表現することではなく、言及状況と利用状況を相関させ、今後の導入動向の行方に関する洞察を得ることにあると、RedMonkは述べている。

 RedMonkは、GitHubの利用状況(プロジェクト数)に基づく人気度ランキングを横軸に、Stack Overflowで話題になっている件数(タグの出現回数)に基づく人気度ランキングを縦軸に取って、個々のプログラミング言語をプロットした結果を次の図のように示した。


プログラミング言語人気度ランキング(2021年第3四半期)(出典:RedMonk

 さらにRedMonkは、この2つのランキングを総合した1〜20位のランキングを次のように示している。

順位 言語名 順位 言語名
1 JavaScript 11 Swift
2 Python 12 R
2 Java 13 Objective-C
4 PHP 14 Shell
5 CSS 14 Scala
5 C++ 16 Go
5 C# 17 PowerShell
8 TypeScript 18 Kotlin
9 Ruby 19 Rust
10 C 20 Dart

 RedMonkによると、上位20言語の中で前四半期(2021年第2四半期)から順位が変わったものは、JavaとDartの2つだけだった。RedMonkは、これらを含む幾つかの言語を取り上げ、次のようにコメントしている。

  • Java

 数四半期にわたって3位を維持していた。徐々に順位を落としていく可能性があったものの、今回、Pythonと同順位の2位に返り咲いた。Javaが長期にわたってこうした位置を維持し、急速な状況変化の中で新しい用途の開拓が続いていることは注目に値する。

  • TypeScript

 2四半期にわたって9位を占めた後で8位に上昇し、今回で2四半期連続の8位となった。今後、長い歴史を持つC++やC#、PHPを抜いてさらに順位が上昇するのか、あるいは今の順位で頭打ちとなるのかは未知数だ。1年前は5位の言語とのスコア差が6ポイントだったが、今回はこれが2ポイントに縮まっていることから、上昇の余地はありそうだ。

  • Go/Kotlin/Rust

 TypeScriptと同様に、KotlinとRustも順位が変わらなかった。KotlinとRustはGoもより長期にわたって順位が停滞している。Javaが長年、エンタープライズアプリケーション市場で大きなシェアを維持していることを踏まえると、GoやRust、KotlinはJavaと競合するよりも、相互にパイを取り合っているのではないかとの仮説をRedMonkは提示している。さらに、この仮説が正しければ、GoやRust、Kotlinが今後、順位を上げるのは難しいだろうと予想している。

  • Dart

 Dartの順位は長期にわたって停滞していたが、前四半期に21位に順位を上げ、今回はPerlを抜いて20位に食い込んだ。こうした順位の上昇は、主に「Flutter」フレームワークの人気に支えられたものとみられる。Dartが今後、順位を争うことになるRustとKotlinはそれぞれ根強い人気があり、Dartの順位の行方は見ものだ。なぜならバックエンド技術とフロントエンド技術の動向に関する示唆が得られるだろうからだという。

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