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「テストしないものはリリースしない」が合言葉 東京都が「ユーザーテストガイドライン」を公開:都庁内でのデジタルサービス開発時に適用予定
東京都は、「ユーザーテストガイドライン」を公開した。都庁の職員に向けて、ユーザーテストを実施する上で必要な準備や実施方法などの方針を示したもの。「テストしないものはリリースしない」を合言葉に、ユーザーテストの実践を徹底するという。
東京都は2021年9月1日、「ユーザーテストガイドライン」を公開した。デジタルサービスを提供する際に実施する、ユーザーテストの具体的な手法をまとめた。東京都は「テストしないものはリリースしない」を合言葉に、都庁内でデジタルサービスを開発するときは、同ガイドラインに基づいてユーザーテストの実践を徹底するとしている。
テスト計画の立て方、課題管理表の作成方法などを定める
ユーザーテストガイドラインの策定は、東京都が都政のサービス品質(QoS:Quality of Service)向上を目的に実施している都政の構造改革の一環。同ガイドラインは「シビックテックなどとの協働に向けた第一段階目」だという。
同ガイドラインは、ユーザーテストを実施する上で必要な準備や実施方法などの方針を都庁の職員に向けて示しており、東京都の職員や都民をユーザーとした情報システムやアプリ、Webサイトなどのデジタルサービスを開発する際に適用する。
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