クラウドストレージの国内利用者数ランキング2位は「iCloud」、1位は?:2人に1人がクラウドストレージを個人利用
ICT総研はクラウドストレージサービス(オンラインストレージサービス)の市場動向に関する調査結果を発表した。クラウドストレージ利用者数2位は「iCloud drive」、1位は「Google ドライブ」だった。
ICT総研は2022年4月18日、クラウドストレージサービス利用者の実態調査の結果を発表した。本調査は、クラウドストレージサービス運営企業、関連企業への取材結果に加え、インターネットユーザー4407人へのWebアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析したものだ。Webアンケート実施期間は2022年4月6日〜13日。
利用者数ランキング、Google ドライブが1位の理由
個人利用(仕事以外で利用)のクラウドストレージサービスの中で最も利用者数が多かった上位4つは以下の通り。
(1)Google ドライブ(1214人)
(2)iCloud Drive(775人)
(3)Microsoft OneDrive(500人)
(4)Dropbox(462人)
前回調査(2020年6月)でもGoogle ドライブの利用者数は1位だった。ICT総研は「Androidスマートフォンを利用するユーザーが増加していることが要因の一つとして挙げられる」と指摘している。
Google ドライブは顧客満足度ランキングでも1位に
クラウドストレージサービスの顧客満足度の上位3つはGoogle ドライブ(73.7ポイント)、Microsoft OneDrive(71.3ポイント)、Dropbox(70.6ポイント)と続いた。
前回調査と比べて、全体的に顧客満足度は低下傾向にあるが、Microsoft OneDriveは前回の69.5ポイントから71.3ポイントに満足度ポイントを上昇させた。
市場は2023年度に5620万人、市場規模は920億円に拡大
ICT総研は「利用者がPCやスマートフォンに保存する写真、動画、音楽などのデータ容量は増加傾向にあり、クラウドストレージサービスの市場は拡大を続けている」と分析している。
同調査によると、2020年度(2021年3月末)に5176万人だった日本国内の個人向けクラウドストレージサービス利用者は、2021年度に5345万人となり、2023年度には5620万人へと増える見込みだという。このうち有料サービスの利用者数は2021年度で1535万人であり、2023年度には1640万人に増加する見通しだ。
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