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GitHubのMarkdownで「数式」のネイティブレンダリングが可能に:JavaScriptベースの「MathJax」ライブラリを使用
GitHubで数式がネイティブにレンダリングされるようになった。ドル記号を区切り文字として使う。
GitHubは2022年5月19日(米国時間)、複雑な数式をネイティブにレンダリング表示できるようになったと発表した。エンジニアや科学者、データサイエンティスト、数学者の間で情報を共有するための鍵は数式であるとして、新機能の意義を強調した。
GitHubによると、8年以上前から数式表示のサポートについて要望が多かったという。
今回、ドル記号「$」と「$$」を区切り文字としてネイティブに使用し、「TeX」や「LaTeX」スタイルの構文で数式を挿入できるようになった。挿入された数式は、人気のある「MathJax」ライブラリを使ってレンダリング表示される。
MathJaxは、オープンソースでJavaScriptベースの表示エンジンだ。さまざまなLaTeXマクロをサポートし、アクセシビリティを高める幾つかの拡張も可能だ。
どのように数式を書き下すのか
数式をテキストにインラインで記述するには、次のように、「$」で数式部分を囲む。
This sentence uses `$` delimiters to show math inline: $\sqrt{3x-1}+(1+x)^2$
数式をブロックとして追加できる
数式をブロックとして追加するには、次のように、新しい行を開始し、「$$」で数式を囲む。
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