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Pythonの3大Webフレームワーク「Flask」「Django」「FastAPI」で急成長しているのは?Pythonの年次開発者調査結果が公開

Python Software FoundationとJetBrainsは、共同で実施した年次Python開発者調査の結果をまとめた「Python Developers Survey 2021 Results」(2021年Python開発者アンケートの結果)を発表した。

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 Python Software Foundation(PSF)とチェコのJetBrainsは2022年6月3日、共同で実施した5回目の公式年次Python開発者調査の結果をまとめた「Python Developers Survey 2021 Results」(2021年Python開発者アンケートの結果)を発表した。

 同調査は、Pythonとそれを取り巻くエコシステムの現状を明らかにするために2021年10〜12月に実施され、約200の国と地域から2万3000人を超える開発者と愛好者が参加した。

 調査回答者の大多数(84%)がPythonを主要言語として使用しており、16%が第2言語としていた。過去4年間、Pythonを主要言語として使用する開発者の割合は84〜85%で推移している。

 データ分析や機械学習に携わっているPython開発者のうち、自分をデータサイエンティストだと考えている人は29%しかいないことも分かった。

 また、例年のように、多くの人が「SQL」「Jupyter Notebook」「Virtualenv」「Docker」といった他の一般的な開発ツールやデータツールに加え、「Django」「JavaScript」「HTML」といった最も一般的なWeb開発技術とともにPythonを使用していることも明らかになった。

 今回はパッケージング情報を初めて調査対象とした。その結果、Pythonユーザーがパッケージング作業に幅広いツールを採用していることが分かった。PSFは現在、パッケージングエコシステムの改善と、パッケージングの今後のロードマップ作成に注力していると述べている。

 Python Developers Survey 2021 Resultsのハイライトは次の通り。

一般的なPythonの使用状況

 Pythonと最もよく併用されている言語はJavaScriptだ。ただし、Pythonを第2言語として使用する開発者の場合、「C/C++」がJavaScriptと同程度使用されている。「HTML/CSS」「Bash/シェル」、SQLも、いずれもPython開発者の3分の1以上が使用している。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

Pythonの使用目的

 ここ数年、Pythonのユースケースについて特に大きな変化は見られない。Pythonはデータ解析や機械学習、Web開発、DevOpsなどの分野で広く使用されている。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

Pythonのバージョン

 Python 2ユーザーの割合は年々減少し、2021年は5%となった。ただし、コンピュータグラフィックスやゲーム、モバイル開発の分野では、Python 3よりもPython 2の方がよく利用されている。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

フレームワークとライブラリ

 「Flask」、Django、「FastAPI」が、3大Python Webフレームワークの地位を維持している。FastAPIが急速に人気を伸ばしており、2020年の調査と比較して9ポイント増となった。一方、Flaskは同5ポイント減となった。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 Python開発者の10%が7つ以上のデータサイエンスフレームワークとライブラリを併用しているのに対し、約半数が2つ未満と回答している。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 データサイエンティストの80%がデータベースを使用しているのに対し、Web開発者は98%が使用している。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

クラウドプラットフォーム

 クラウドプラットフォームを使用しているPython開発者の割合は61%だ。仮想マシンは2018年には最も人気が高く、Python開発者の47%が使っていたが、2021年は41%にとどまった。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

開発ツール

 2018年にリリースされた「GitHub Actions」の人気が急増しており、「Gitlab CI」も人気が高まっている。これに対し、「Travis CI」「Jenkins/Hudson」は人気が落ちている。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 エディタについては「PyCharm Communit Edition」と「PyCharm Professional Edition」の合計シェアは31%で、2020年調査に近い数字となった。「Visual Studio Code」(VS Code)は2020年比でシェアが9ポイント上昇し、PyCharmを抜いて首位に立った。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

Pythonのパッケージング

 コンテナを使用しているPython開発者の割合は63%で、そのうち59%は仮想環境を使用している。

 大部分の開発者が「pip」を直接使用している。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 Python開発者の45%が、アプリケーション依存関係のバージョンを固定する目的で何らかのツールを使用している。バージョン情報の保存には「requirements.txt」が最もよく使用されている。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 開発者の90%が、pipを使用してPythonパッケージをインストールしている。最も人気のあるパッケージ入手場所は「Python Package Index」(PyPI)だ。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 開発者の55%がアプリケーションを開発しているが、アプリケーションをパッケージリポジトリに公開したことがある開発者は、そのうち40%にとどまる。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

 開発者の34%がPythonライブラリを開発しているが、それらをパッケージリポジトリに公開したことがある開発者は、そのうち27%にすぎない。


(提供:Python Software Foundation/JetBrains)

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