AIコーディングツールの利用率、「GitHub Copilot」一強揺らぐ? 「Claude Code」急伸:JetBrains調査
JetBrainsは開発者1万人超を対象としたAIツール利用動向の調査結果を発表した。「GitHub Copilot」の成長が鈍化する一方、「Claude Code」が急伸したという。
JetBrainsは2026年4月2日(現地時間)、AIコーディングツールの認知度、採用率、満足度に関する調査結果を公開した。同調査は2026年1月に実施した「AI Pulse」に基づくもので、日本語を含む8言語で実施され、世界中の1万人超のプロフェッショナル開発者が回答した。
調査によると、2026年1月時点で90%の開発者が業務でのコーディングや開発タスクに少なくとも1つのAIツールを定期的に使用している。全回答者のうち74%は、チャットbotにとどまらず、既存環境に組み込む「AIコーディングアシスタント」、開発環境そのものである「AIコードエディタ」、自律的にタスクを処理する「AIコーディングエージェント」のいずれかを利用しているという。
「Claude Code」急伸 「GitHub Copilot」は成長鈍化
AIコーディングアシスタント「GitHub Copilot」は認知度76%、業務での採用率は29%で最も広く知られており、従業員5000人超の企業では40%の開発者に採用されている。ただし、認知度・採用率ともに成長は鈍化しつつある。
AIコードエディタ「Cursor」は認知度69%で2位を維持しており、業務採用率は18%となっている。
AIコーディングエージェント「Claude Code」は認知度・採用率ともに急成長している。認知度は57%(2025年9月の49%、同年4〜6月の31%から上昇)、採用率は18%(2025年9月比1.5倍、同年4〜6月比で約6倍)に達した。JetBrainsによると、米国とカナダでの業務採用率は24%に達しているという。
OpenAIのAIコーディングエージェント「Codex」は認知度27%、業務での採用率は3%にとどまった。JetBrainsは「デスクトップアプリケーションの一般公開前に収集されたデータである点に留意が必要だ」としている。
Googleが2025年11月に公開したAIコードエディタ「Antigravity」は、公開後約2カ月で採用率6%に達した。
Claude CodeのCSAT(顧客満足度スコア)は91%、推奨意向を示すNPS(ネットプロモータースコア)は54ポイントで、「いずれも市場最高水準だ」と、JetBrainsは述べている。
チャットbot型の利用内訳は「ChatGPT」が28%の開発者にコーディングや開発タスクで利用されており、「Gemini」が8%、「Claude」が7%となっている。
JetBrainsは認知率や採用率の傾向について「最高水準のエージェントへの移行は、製品の卓越性がエコシステムよりも重要視されるようになったことを示すものだ。開発者は統合されたスタックではなく、最良の個別ツールに移行している」と分析している。
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