Java開発者向けAzureプラグイン「Azure Toolkit for IntelliJ」をアップデート、Microsoft:Azure Cosmos DB対応、Azure VM機能の強化など
Microsoftは2022年9月に公開したアプリ開発者向けのツール群「Java on Azure Tooling」のアップデート内容の詳細を公式ブログで紹介した。Azure Cosmos DBをサポートし、Azure仮想マシン機能をさらに強化するとしている。
Microsoftは2022年10月10日(米国時間)、「Microsoft Azure」でJavaを使用するアプリ開発者向けのツール群「Java on Azure Tooling」で2022年9月に公開したアップデートの内容を公式ブログで紹介した。JetBrainsの統合開発環境「IntelliJ IDEA」用のプラグイン「Azure Toolkit for IntelliJ」で、「Azure Cosmos DB」のサポート、Azure仮想マシン機能の強化、「Azure SDK Reference Book」を改善したとしている。
Azure Toolkit for IntelliJにより、IntelliJ IDEAを使うJava開発者はAzureで、高い可用性とスケーラビリティを備えたクラウドネイティブのJavaベースWebアプリケーションを簡単に開発、構成、テスト、デプロイできる。Azure Toolkit for IntelliJの最新リリースでは、次の機能が追加されている。
Azure Cosmos DBのサポート
Azure Cosmos DBは、あらゆる規模の高性能アプリケーションに対応できるフルマネージドでサーバレスのNoSQLデータベースだ。Azure Toolkit for IntelliJの最新リリースでは、Azure Explorerから任意のAzure Cosmos DBアカウント、データベース、コンテナを表示できるようになった。Azure ExplorerからMongo/Cassandra API/SQL Managementを直接サポートしている。さらにIntelliJ IDEA Ultimate Editionでは、「Database Tool」ウィンドウでMongo APIがサポートされるようになった。
Azure仮想マシン機能の強化
Azure Toolkit for IntelliJの2022年8月のアップデートでは、IntelliJ IDEAの実行/デバッグ構成の「Run On」ターゲットリストに「Azure Virtual Machine(Azure仮想マシン)」エントリが加わった。9月のアップデートではAzure仮想マシン機能が向上し、以下の機能が利用可能になった。
- Azure ExplorerでAzure仮想マシンリソースノードから直接SSHを使用する
- Azure ExplorerでAzure仮想マシンのファイルをブラウズする
Azure ExplorerでAzure仮想マシンを作成後、関連するAzure仮想マシンノードを右クリックすると、「Connect Using SSH」(SSHで接続)または「Browse Files Using SFTP」(SFTPでファイルをブラウズ)のオプションを選択できる。
Azure SDK Reference Bookの改善
Azure SDKは、開発者が選択した言語からAzureサービスを簡単に利用できるように構築されたライブラリの集合体だ。Azureを使用するJava開発者は、Azure SDK Reference Bookから現在のローカルプロジェクトに、依存関係を直接追加、更新できるようになった。
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