【 Get-NetFirewallAddressFilter 】コマンドレット―― Windows Defenderファイアウォールのアドレスフィルターを取得する:Windows PowerShell基本Tips(52)
本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-NetFirewallAddressFilter」コマンドレットを解説します。
本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、「Windows 10」や「Windows 11」、Windows Serverに標準搭載されている「Windows Defenderファイアウォール」で使用されるアドレスフィルターを取得する「Get-NetFirewallAddressFilter」コマンドレットです。
Get-NetFirewallAddressFilterコマンドレットとは?
本連載第48回で紹介した「Get-NetFirewallRule」コマンドレットを使用することで、Windows Defenderファイアウォールに設定されているポリシーを取得できます。
Windows Defenderファイアウォールのポリシーは、送信元アドレスや送信先アドレス、プロトコル、ポート番号といった要素の組み合わせですが、Get-NetFirewallRuleコマンドレットで取得できるポリシー情報には送信元アドレスや送信先アドレスの情報が含まれていません(画面1)。
今回解説する「Get-NetFirewallAddressFilter」は、Get-NetFirewallRuleコマンドレットでは取得できない、ポリシーに設定されたアドレスフィルターを取得するコマンドレットです。
Get-NetFirewallAddressFilterコマンドレットの主なオプション
オプション | 意味 |
---|---|
-All | 全てのアドレスフィルターを取得する場合に指定する。省略可能 |
-AssociatedNetFirewallRule | 設定されたアドレスフィルターを取得したいポリシーを指定する。省略可能 |
-PolicyStore | アドレスフィルターの取得先(ActiveStore/PersistentStore)を指定する。省略可能。省略時はPersistentStoreを取得する |
全てのアドレスフィルターを取得する
Get-NetFirewallAddressFilterコマンドレットをオプションなしで実行すると、設定されている全てのアドレスフィルターを取得します(画面2)。なお、Get-NetFirewallAddressFilterコマンドレットは管理者権限で実行する必要があります。
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