CIOが2023年に取り組むべき7つの抱負:Gartner Insights Pickup(298)(1/2 ページ)
年の初めに、職業人としての目標を設定する人が少なくない。本稿では、CIOが2023年に取り組むべき7つの抱負を紹介する。
ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」や、アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」などから、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。
職業人としての自己啓発に取り組む
毎年、年の初めに多くの人が、前向きな変化にコミット(しようと)する。われわれの生活の大部分は仕事が占めているため、コミットの一環として、専門能力開発の目標を設定することが多い。
「そこで、われわれのアナリストは、CIO(最高情報責任者)のために目標の立て方のアイデアを7つ考えた」と、Gartnerのアナリストでシニアディレクターのブランドン・ジャーマー(Brandon Germer)氏は語る。「これらの中から2〜4つの目標を選んでコミットし、メンターと相談してそれらを検討、調整し、時間をかけて取り組み、それらが習慣として身につくことを目指すことをお勧めする」
Gartnerは毎年、CIOのためにこうした抱負を発表しており、2023年はこれらをより良いパフォーマンスを発揮するために5つのテーマに分類している。それは「かじを取る」「抑え込む」「スタイルを作る」「広げる」「学ぶ」だ。
- 1.かじを取る
CIOを取り巻く状況は厳しいだろうが、幾つかの点では近年よりも予測しやすくなるだろう。困難を乗り越えるのは大変かもしれないが、少なくとも何が困難かは分かっている。それは景気後退、労働力問題、インフレなどだ。
- 2.抑え込む
目標には、避けるべきことや減らすべきことも常に盛り込まなければならない。自分の足かせになるかもしれない活動や行動を抑え込むことで、余裕を持ち、より良いパフォーマンスを発揮できる。
- 3.スタイルを作る
この数年間の激動を経た今、自分のリズムを見つけ、より上手にかつ柔軟でスムーズなパフォーマンスを追求できる。
- 4.広げる
技術がもたらす変化の範囲と影響は、かつてないほど大きくなっている。だが、それは技術が活躍する広大な舞台を個人として理解し、視野を広げなければならないということだ。
- 5.学ぶ
自分で読んだり、チームに読んでもらえたりする新しい技術の解説はたくさんある。だが、本当に理解するには、実際に触って動かしたり、観察したりしなければならない技術もある。
より良いパフォーマンスを発揮するための7つの抱負
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