Google Cloud、クラウド開発環境「Cloud Workstations」正式リリース OSS版VS Codeも利用可能:安全で高速な開発環境にいつでもアクセスでき、カスタマイズも可能
Google Cloudは、クラウド上で完全に管理された安全な開発環境を提供する「Cloud Workstations」の一般提供を開始した。
Google Cloudは2023年5月16日(米国時間)、クラウド上で完全に管理された安全な開発環境を提供する「Cloud Workstations」の一般提供を開始したと発表した。
Cloud Workstationsは、企業のITチームのさまざまなニーズに対応している。開発者は、強力かつ安全でカスタマイズ可能な開発環境に、ブラウザ、ローカルIDE(統合開発環境)、ターミナルを使ってどこからでもアクセスでき、多くの一般的なツールやライブラリを利用できる。
管理者やプラットフォームチームは、開発チームのために開発環境のプロビジョニング、拡張、管理、セキュリティ確保を容易に行うことができ、日常的なタスクの自動化を支援したり、効率とセキュリティを向上させたりすることも可能だ。
Google CloudはCloud Workstationsの特徴として、「開発者のオンボーディングの迅速化と生産性の向上」「チームのニーズに合わせて最適化された一貫性のある開発環境」「組織のポリシーに準拠したセキュリティ強化の徹底」を挙げ、以下のように説明している。
開発者のオンボーディングの迅速化と生産性の向上
Cloud Workstationsは、開発環境の構築と管理のためのマネージドソリューションを提供する。管理者は1つまたは複数のワークステーション構成をセットアップし、チームの環境のテンプレートを定義できる。数十万の開発環境の更新やパッチ適用も、ワークステーション構成を更新し、Cloud Workstationsに更新を任せるだけで、簡単にできる。
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