クラウドベースのセキュリティ製品を提供するKeeper Securityが日本にAPAC本社を設立:新ベンダー/新製品じろじろウオッチ(8)
クラウドベースのサイバーセキュリティソフトウェアを提供するKeeper Securityは、アジアパシフィック(APAC)地域の本社としてKeeper Security APACを設立し、2023年5月16日から業務を開始した。
クラウドベースのサイバーセキュリティソフトウェアを提供するKeeper Securityは、アジアパシフィック(APAC)地域の本社としてKeeper Security APACを設立し、2023年5月16日から業務を開始した。
Keeper Securityは、パスワード、認証情報、機密情報の保護を得意とするサイバーセキュリティ企業。ホームオフィスから多国籍企業、最大規模の公的機関に至るまで、大小さまざまな規模の組織におけるデバイス、ユーザーをサイバー攻撃から保護するPAM(Privileged Access Management:特権アクセス管理)プラットフォームを提供している。PAMプラットフォームは以下の異なる3つのプロダクトを統合し、SaaS形態で提供している。
Keeper Enterprise Password Manager
パスワードの安全な管理、保護、検出、共有、ローテーションを可能にし、完全な制御と可視化により、監査とコンプライアンスの簡素化を支援する。
Keeper Secrets Manager
API鍵、データベースクレデンシャル、アクセスキー、証明書など、インフラ機密を保護する、フルマネージドのクラウドサービス。
Keeper Connection Manager
VPN不要で特権セッションの即時管理、インフラのリモートアクセス、RDP(Remote Desktop Protocol)、SSH鍵、データベース、Kubernetesエンドポイントへの安全なアクセスを可能とするエージェントレスのリモートデスクトップ・ゲートウェイ。
アジア太平洋地域で拡大するサイバーセキュリティ問題の解消を目指す
Keeper Securityは米国の他、アイルランド、フィリピンにオフィスを構え、米国、カナダ、欧州、オーストラリア、そして日本にクラウドデータセンターを展開している。Keeper Security APACの設立は、APAC地域で急速に成長するIDおよびアクセス管理市場のニーズに応えるものだという。Keeper Security APACはマネジメント、セールス、マーケティング、カスタマーサクセス、サポートおよび管理スタッフで構成され、日本市場をはじめ東アジア、オーストラリア、ニュージーランドを含むAPAC地域全体を統括する。
Keeper Securityの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者のダレン・グッチョーネ氏は、Keeper Security APAC設立に当たり「APAC地域には、サイバー犯罪組織のターゲットとなり得る中小規模の企業やオフィスが1億3000万以上存在する。APAC本社としての東京オフィス開設は、私たちの数年にわたる計画の集大成だ」とコメントした。
Keeper Security APACのアジアパシフィック地域営業統括本部長を務める黒田和国氏は「市場開拓を進めるに当たって、それぞれの国や地域において見込み客や顧客を現地でサポートするディストリビューターと協業体制を築くチャネルファースト戦略を重視し、日本国内でも既に複数の企業とディストリビューター契約を締結している。引き続き国内およびAPAC地域におけるパートナーシップの強化に取り組み、事業展開を加速させる」とコメントした。
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