「JavaScript」や「PHP」の需要が引き続き高い ギークスが2023年4〜6月の案件倍率を発表:案件を探すフリーランスが増加
ギークスは、2023年4〜6月の案件倍率をまとめた「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。フルテレワークやハイブリッドワークでの参画を受け入れる企業は、ITフリーランスからの人気が高い傾向にある。
ギークスは2023年8月8日、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。これは2023年4月〜6月の案件倍率(案件数と、案件を探すITフリーランスの人数から算出した値)についてまとめたもの。案件倍率は7.88倍で、ギークスは「IT人材の確保は依然として難しい状況が続いている」としている。
「採用を絞り込む企業が増えている」
案件倍率は対2022年同月比で、2023年4月が3ポイント減の7.16倍、2023年5月は16ポイント増の6.53倍、2023年6月は2ポイント増の9.97倍だった。ギークスによると、システム開発案件やFinTech(フィンテック)領域での電子決済案件の引き合いが堅調に推移していることに加え、「オフラインでのイベント需要の増加によって、チケット決済関連や旅行、航空関連の開発案件が増えたことが影響している」という。
案件を探すITフリーランスも増加傾向で、2022年同月と比べ、2023年4月が34ポイント、2023年5月が57ポイント、2023年6月が36ポイント、それぞれ増加している。スキルニーズを見ると、「JavaScript」や「PHP」の需要が引き続き高く、「TypeScript」も人気を集めている。
2023年7〜9月の案件数については、7〜8月は横ばいで推移し、9月からは徐々に増加。案件内容については「NFT」(Non-Fungible Token、非代替性トークン)や「ブロックチェーン」、AI(人工知能)に関連する案件が増加するとギークスはみている。
「IT人材不足の課題感は引き続き深刻化しているものの、優れた技術やスキルを備えたIT人材の採用、活用に絞り込む企業が増えており、ITフリーランス活用への障壁は下がりつつある」(ギークス)
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