89.3%が「転職時に学び直しをしよう」と考えている ライボ:相性が良い「待遇を向上させるための転職」と「リスキリング」
ライボは、同社の調査機関「Job総研」が実施した「2023年 転職とリスキリングの意識調査」の結果を発表した。それによると自身のキャリアに納得している人は全体の63%を占めているものの、全体の53.9%が転職意欲を持っていた。
ライボは2023年8月21日、同社の調査機関「Job総研」が実施した「2023年 転職とリスキリングの意識調査」の結果を発表した。これは、転職情報共有サービス「JobQ Town」に登録済みの現在仕事に就いている20〜50歳代の社会人(554人)を対象に、自身のキャリアに対する納得度や今後の転職意欲の有無、学び直しの意欲や身に付けたいスキルなどについて調査した結果をまとめたもの。
現状より待遇を上げたいという意識が転職意欲につながっている
自身のキャリアの納得度については、「とても納得している」と回答した人の割合は7.4%、「納得している」は16.6%、「どちらかといえば納得している」は39.0%で、納得している人は全体の63.0%だった。転職意欲については、「とてもある」が15.9%、「ある」が11.9%、「どちらかといえばある」が26.1%で、全体の53.9%が転職意欲を持っていた。
これらの人が転職意欲を持ったきっかけを見ると、「給与や待遇への不満」が最も高く、56.7%(複数回答、以下同)だった。他には「仕事にやりがいを感じない」(41.9%)、「会社の将来性や経営への不安」(29.2%)などが上位を占めた。これに対して、回答者全員に転職に求める条件を聞くと、「給与や待遇」(78.3%、複数回答、以下同)や「仕事のやりがい」(52.5%)、「ワークライフバランス」(49.8%)がトップ3に入った。ライボは「キャリアへの納得度は高いものの、現状より待遇を上げたいという意識が転職意欲につながっている」と分析している。
学び直し(リスキリング)への関心は高く、89.3%が「転職時に学び直しをしようと考えている」と回答した。
「学び直しの意欲がある」と回答した人に、身に付けたいと考えている具体的なスキルを聞くと、最多は「英語」で29.3%(複数回答、以下同)。次いで、「データ分析」(18.6%)、「ITリテラシー」(15.6%)、「マーケティング」(15.4%)、「プログラミング」(11.7%)が続いた。学び直しの理由については、「専門スキルを習得するため」が最も多く、52.1%。次いで「キャリアパスを追求するため」(39.2%)、「競争(力)のある人材になるため」(35.8%)などが続いた。
一方、「学び直しの意欲がない」と回答した人にその理由を聞くと「学び直しをしても競争力のある人材になれないと思うから」(22.0%)、「学び直しをしても未来の自分への投資にならないと思うから」(18.6%)、「学び直しはキャリアパスにつながらないと思うから」(16.9%)が上位に挙がった。
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