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KIOXIA Americaがフラッシュメモリ効率化コマンドセットをLinux Foundationへ寄贈ハイパースケーラー各社の求める機能を提供

Linux FoundationはKIOXIA AmericaがSoftware-Enabled Flash(SEF)のオープンソースプロジェクトにコマンドセット仕様を寄贈したことを発表した。

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 Linux Foundationは2023年9月20日(米国時間)、KIOXIA AmericaがSoftware-Enabled Flash(SEF)のオープンソースプロジェクトにコマンドセット仕様を寄贈したことを発表した。

 SEFは、KIOXIA Americaが開発したストレージアプリケーションや開発プロジェクトにフラッシュメモリのパワーと性能を効率化するソフトウェア定義技術だ。フラッシュメモリを効率化するために設計されたSEFは、ハイパースケール環境の効率化やフラッシュベースのストレージソリューションの制御も可能だという。

 SEFプロジェクトのミッションは、巨大なデータセンターにおけるフラッシュストレージをサポートするオープンソースのSEFテクノロジーのAPI、アプリケーション、ライブラリを開発することだ。SEFを開発したKIOXIA Americaは、フラッシュベンダーやコントローラーの開発者、ドライブメーカー、ストレージ開発者間のコラボレーションのための場所として、このプロジェクトを立ち上げた。

SEF技術はハイパースケーラー各社が求める機能性を提供

 100万台以上の巨大規模なサーバリソースを保有するハイパースケーラー各社では、データセンターにおいてフラッシュメモリの利用を進化させ、再定義することに関心を寄せている。この流れを加速させるためには、フラッシュメモリのネイティブな速度と柔軟性を活用するためのツールが必要となる。そして、それらをソフトウェア定義ストレージの使いやすさと組み合わせることも欠かせない。

 SEF技術は、ホストとソリッドステートストレージ(SSS)との関係を根本から再定義することで、こうした考え方をサポートする。SEF技術は、特定の趣旨に沿ってハイパースケーラーのニーズに焦点を当てた、メディアを中心とする専用のフラッシュハードウェアで形成されており、オープンソースのライブラリおよびAPIで、ハイパースケーラーが求める機能性を提供する。

 Linux Foundationが主催するSEFは、オープンソースのグローバルコラボレーションプロジェクトで、Software-Defined Flashの採用を可能にし、ストレージ開発者コミュニティーを支援するという。このプロジェクトは、フラッシュクラウドストレージに焦点を当てており、最新のデータセンターの要件を満たすように組み立てられた。

 KIOXIA Americaの上席副社長兼メモリ・ストレージ戦略本部長を務めるエリック・リース氏は「われわれがSEFプロジェクトにコマンドセットの仕様を提供できることをうれしく思う。これは、エコシステムが製品を市場に投入し、顧客がフラッシュメモリから最大限の価値を引き出すことを可能にする重要なステップである」と述べている。

 Linux Foundationのヒラリー・カーター氏は「SEFプロジェクトは、KIOXIA Americaのこの重要な仕様から恩恵を受けるだろう。SEFが、プロジェクトメンバーの企業がストレージ開発者向けに独自のソリューションを開発するための新しい方法を可能にすることは、非常にエキサイティングだ」と話す。

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