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Amazon Prime Videoの事例から考察する「モノリシックとマイクロサービスの最適解」サービスの成長に合わせて検討し直すことが重要

 TechTargetは、システム構成に関するアーキテクチャ「マイクロサービス」と「モノリシック」について記事を公開した。多くの企業はマイクロサービス化を検討するが、サービスの成長に合わせモノリシックに戻す企業もある。

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 モノリシックアーキテクチャは、アプリケーション全体を1つのプログラムとして構築するアプローチだ。簡単に始めやすいというメリットはあるが、アプリケーション(もしくはシステム)の規模が大きくなるとさまざまな問題が顕在化する。例えば「ある部分を変更したら、他の部分で予期せぬ問題が起こる」などだ。

 こうした問題は、「調査に時間を取られ、新しい機能のリリースが遅れる」などさらなる問題を引き起こす可能性がある。そのため、アプリケーションの成長に合わせて、モノリシックアプリケーションをマイクロサービス化するのが一般的だ。

 だが、常にマイクロサービスアーキテクチャが最適とは限らない。Amazon.comが最近実施したアーキテクチャの変更はマイクロサービスとモノリシックを選択する際にどこに注目すればいいのかを理解するのに役立つだろう。

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マイクロサービスやモノリスを超えたアーキテクチャ(提供:TechTarget)

一部をモノリシックに戻したAmazon.comの決断

 Amazon.comの「Amazon Prime Video」は、世界有数の動画ストリーミングサービスだ。多くのサービス加入者を抱えており、膨大な量のストリーミングデータを扱っている。あるとき、Amazon Prime Videoの技術チームは、品質モニタリングサービスのスケーリングに関する問題に直面した。Amazon Prime Video向けに開発された品質モニタリングサービスは、予想よりもずっと少ない負荷(想定負荷の5%)がかかっただけで、うまく動かなかったのだ。

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