検索
ニュース

Microsoft、.NET開発者向け軽量コンテナイメージを提供開始サイズ削減とセキュリティを実現

Microsoftは、.NET開発者向け軽量コンテナイメージの提供を開始した。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 Microsoftは2023年11月21日(米国時間)、「.NET Chiseled Ubuntuコンテナイメージ」の提供を開始した。.NET Chiseled Ubuntuコンテナイメージは、Canonicalが同日に一般提供を開始したChiseled Ubuntuコンテナをベースとしており、.NET 6、7、8の本番環境で使用できる。

 通常のコンテナイメージでは、不要なコンポーネントが多過ぎるという課題があった。必要最小限のコンポーネントのみを残して構築されたChiseledコンテナイメージが、サイズとセキュリティの面で優れており、これがクラウドアプリの未来を形作ると、Microsoftは述べている。

既存のUbuntuイメージと比較して100MB以上を削減

 Microsoftは、Chiseled Ubuntuコンテナイメージの特徴を次のように挙げている。

  • 既存のUbuntuイメージと比較して100MB(非圧縮状態で)以上の容量を削減した
  • 容量は人気のAlpineイメージに匹敵する
  • glibc互換で公開されているイメージの中で最も小さい
  • 含まれるコンポーネントが最小限に抑えられ、CVEの影響を軽減する
  • Ubuntuは開発マシンでの人気も高く、開発環境と本番環境の統一が可能になる

 Chiseled Ubuntuイメージでは、shellとpackage managerが削除されている。これにより、攻撃者の活動が制限される。またcurlとwgetも含まれていない。通常、攻撃者が最初に行うことは、外部からシェルスクリプトをダウンロードして実行することだが、必要なコンポーネントが存在しないことから、悪意のあるシェルスクリプトをダウンロードすることは事実上不可能だと、Microsoftは述べている。

 Chiseled Ubuntuコンテナイメージは非rootユーザー権限で提供され、操作の種類も制限されることから、セキュリティを強化し、潜在的なリスクの軽減にもつながるとしている。

 公開されたコンテナイメージは「8.0-jammy-chiseled」というタグが付与されており、Microsoftが提供するコンテナリポジトリを通じて入手できる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る