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開発ワークフローの速度向上をうたうDockerのマネージドサービス「Docker Build Cloud」登場:「ビルドプロセスにかかる時間を数分から数秒に短縮」
Dockerは「Docker Build Cloud」の一般提供を開始した。DockerコンテナイメージのビルドをAmazon Web Servicesで実行することで開発ワークフローの速度向上が見込めるという。
2024年1月中旬、Dockerは「Docker Build Cloud」の一般提供を開始した。Docker Build Cloudは、Amazon Web Services(AWS)上でDockerコンテナイメージのビルドを実行するサービスだ。
Docker Buildは、「Docker Engine」製品と「Docker Desktop」製品の機能として、主に開発者のローカルワークステーションで既に広く使用されていた。テストを目的にアプリケーションコードなどのアーティファクトをコンテナにパッケージ化し、最終的には運用環境にリリースするためにDocker Buildが使われていた。
2023年10月にリリースされたDocker Buildアップデートのプレビューでは、パブリッククラウドインフラへのバースト接続が可能になり、パフォーマンスの向上を目的とするチームレベルのリソースキャッシュが追加された。そして一般公開された最新版のDocker Buildが、商用顧客向けホステッドサービスであるDocker Build Cloudだ。既存のデリバリーワークフロー内でのビルドをオフロードするために、継続的インテグレーション(CI)パイプラインとも統合される。
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