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Docker、「Docker Desktop」のCLIツール「docker init」を正式リリース構成ファイルを自動的に生成、Docker化プロセスを簡素化

Dockerは、「Docker Desktop 4.27」で新しいコマンドラインインタフェースツール「docker init」の一般提供を開始した。

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 Dockerは2024年2月6日(米国時間)、「Docker Desktop」の新しいコマンドラインインタフェース(CLI)ツール「docker init」の一般提供を開始したと発表した。

 docker initは、2023年5月にDocker Desktop 4.18でβ版の提供が開始された。さまざまな種類のアプリケーションのDockerセットアッププロセスを効率化し、既存プロジェクトのコンテナ化を支援するように設計されている。Docker Desktop 4.27で提供開始された正式版は、Go、Python、Node.js、Rust、ASP.NET、PHP、Javaをサポートしている。

 docker initは、プロジェクト内のDockerリソースの初期化を支援する。プロジェクトの性質に基づいてDockerfile、Composeファイル、.dockerignoreファイルを自動的に生成するので、これらの構成ファイルを手作業で作成する必要がない。そのため、Dockerを構成する際の設定時間と複雑さが大幅に軽減され、エラーが発生する可能性も少なくなる。

 またdocker initは、構成ファイルの生成でテンプレートベースのアプローチを採用しているため、Dockerのセットアップはアプリケーションの種類に合わせて最適化され、プロジェクトは業界のベストプラクティスに準拠したものになる。

 このように、docker initはDocker化のプロセスを簡素化し、Dockerをプロジェクトに統合する方法を提供する。そのため、コンテナ化の初心者も経験豊富なDockerユーザーも、開発ワークフローを向上させることができるという。

docker initの使い方

 docker initは、幾つかのステップを踏むだけで利用できる。まず、Dockerアセットを初期化するプロジェクトのディレクトリに移動する。ターミナルでdocker initコマンドを実行すると、docker initが起動し、プロジェクトを分析する準備を行う。


アプリケーションに最適なテンプレートを提案(提供:Docker)

 続いてdocker initはプロジェクトをスキャンし、アプリケーションに最適なテンプレートを提案し、ユーザーに確認、選択を求める。テンプレートを選択すると、docker initはプロジェクト固有の情報をユーザーに質問し、プロジェクトに必要なDockerリソースを自動的に生成する。


テンプレートが適用されると、Composeでアプリケーションを実行する準備が整う(提供:Docker)

 選択した言語とフレームワークに合わせてDockerfile、Composeファイル、その他の関連ファイルが作成される。docker-composeを実行すると、新しくコンテナ化したプロジェクトが起動する。

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