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人材は育てるものか、自ら育つものか パーソルキャリアが人材育成の意識調査を発表過半数が「上司にはハッキリとフィードバックを伝えてほしい」と回答

パーソルキャリアは「2024年 人材育成の意識調査」の結果を発表した。人材は「自分で成長していくもの」と考えている人が過半数を占めており、上司からのフィードバックについて「ハッキリ言われたい」と回答した人は76.0%に上った。

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 パーソルキャリアは2024年5月13日、「2024年 人材育成の意識調査」の結果を発表した。この調査は、パーソルキャリアが運営する「JobQ Town」に登録している社会人を対象に、自身の成長に関する価値観や職場での育成環境について調査したもの。516人から有効回答を得た。

61.3%が「上司からのフィードバックに満足している」

 人材の育ち方について見ると「断然“自分で成長していくもの”」と回答した人の割合が10.3%、「“自分で成長していくもの”」が18.4%、「どちらかといえば“自分で成長していくもの”」が23.8%で、人材は「自分で成長していくもの」と考えている人が52.5%を占めた。年代別に「自分で成長していくもの」と考えている人の割合を見ると、40歳代が62.6%で最も高く、次いで30歳代が54.9%、50歳代が48.2%、20歳代が42.8%だった。

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人材育成に関する考え方(提供:パーソルキャリア

 現在の職場に人を育てる環境が「あると思う」と回答した人の割合は60.5%。その場面では、「研修や制度が充実している」(51.6%、複数回答)、「上司から適切なフィードバックがある」(42.3%)、「技術的なスキルの習得」(34.9%)が上位に挙がった。

 そこで、上司にしてほしいフィードバックのスタイルについて聞いたところ、「ハッキリ言われたい」(とてもハッキリ言われたい、ハッキリ言われたい、どちらかといえばハッキリ言われたい)という回答が全体の76.0%だった。その理由として「自分では気付けないことに気付ける」(65.1%、複数回答、以下同)、「今ハッキリ言われることが将来役立つと思う」(46.7%)、「人として成長できそう」(37.5%)などが上位に挙がった。

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上司、先輩から受けたいフィードバック(提供:パーソルキャリア

 これに対し、現実には61.2%の人が「上司からの日頃のフィードバックでハッキリ言われている」(とてもハッキリ言われいる、ハッキリ言われている、どちらかといえばハッキリ言われている)と回答した。理想的なスタイルでフィードバックを受けている人が過半数いるためか、上司からのフィードバックへの満足度では61.3%が「満足」と答えた。

 パーソルキャリアの堀 雅一氏(はたらく未来図構想統括部コミュニケーション戦略グループ マネジャー 兼 Job総研室長)は、「現在の“部下世代”は、知りたい情報をネットから取得することに就職前から慣れているため、上司世代が部下だったときよりも上司に求めるフィードバックの質が高まっているのだろう。しかし、実態をネットから100%知ることは困難であるため、その不安や悩みを解消するために上司からのハッキリとしたフィードバックを必要としている」と分析している。

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