Docker、「Docker Pro」「Docker Team」の値上げを発表 Docker Hubに追加された制限とは?:サブスクリプションプランの刷新
Dockerは、サブスクリプションプランの刷新と、Docker ProおよびDocker Teamプランの値上げを発表した。
Dockerは2024年9月12日(米国時間、以下同)、サブスクリプションプランの刷新と、「Docker Pro」「Docker Team」プランの値上げを発表した。新たなサブスクリプションプランは2024年11月15日から適用されるという。
Dockerによると、サブスクリプションプランの刷新により、開発者や開発チームは単一の「ローカル+クラウド」対応サブスクリプションで「Docker Desktop」「Docker Hub」「Docker Build Cloud」「Testcontainers Cloud」「Docker Scout」と、Dockerの全機能にシームレスにアクセスできるようになるとしている。
Docker Hubに追加された制限とは?
この料金改定は2024年11月15日より適用される見通しだ。11月15日からDockerの各プランの料金は次のようになる。
- Docker Personal:引き続き無料
- Docker Pro:月額11ドル(年間プランは9ドル)
- Docker Team:月額16ドル(年間プランは15ドル)
- Docker Business:月額24ドル(年間プランも同じ、価格変更なし)
一方、Docker Hubにおいては、イメージのPull回数やストレージの使用量に応じた課金体系を追加する。これらのDocker Hubの変更は2025年2月1日に適用されるという。
Pull回数の上限および追加料金
新しいサブスクリプションプランでは、Pull回数に次の上限が追加される。上限を超える場合は、1000Pullごとに2ドルを請求される。
- Docker Pro:2万5000回/月
- Docker Team:10万回/月
- Docker Business:100万回/月
ストレージの上限および追加料金
新しいサブスクリプションプランでは、ストレージに次の上限が追加される。上限を超える場合は、追加料金として1GBごとに0.07ドルを請求される。
- Docker Personal:2GB
- Docker Pro:5GB
- Docker Team:50GB
- Docker Business:500GB
Dockerは「Docker Hubにおける変更の影響を受けるのは、商用目的でリソースを使用している組織の3%未満だと予測している」と述べている。
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