AWS、管理コンソールのGUI操作をコード化する「AWS Console-to-Code」を提供開始 使用方法や注意点は?:「AWS CDK」や「AWS CloudFormation」用のコード生成にも対応
AWSはマネジメントコンソールの操作を再利用可能なコードに変換できる「AWS Console-to-Code」の一般提供を開始した。
Amazon Web Services(AWS)は2024年10月10日、「AWS Console-to-Code」の一般提供を開始した。AWS Console-to-Codeはマネジメントコンソールにおけるインスタンスの起動などのワークフローを記録し、再利用可能なコードに変換できるサービスだ。
Console-to-Codeは一般提供開始の時点で「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)、「Amazon Relational Database Service」(Amazon RDS)、「Amazon Virtual Private Cloud」(Amazon VPC)に関する操作のコード化に対応している。
AWSは公式ブログで、Amazon EC2のインスタンス起動を例に、AWS Console-to-Codeの使用方法や注意点を解説した。
AWS Console-to-Codeの使用方法
Amazon EC2インスタンスの起動をコード化する場合、Amazon EC2のマネジメントコンソールにアクセスし、画面の右側にある「Start recording」を選択して、インスタンス起動まで操作し、手順を記録する必要がある。
Amazon EC2インスタンスの起動後、記録を終了させ、記録された操作一覧を確認する。一覧から「RunInstances」を選択して「Copy CLI」を選択すると、下記のコマンドを取得できる。出力されたコマンドはユーザーが自由にカスタマイズすることも可能だ。
aws ec2 run-instances \ --image-id "ami-066784287e358dad1" \ --instance-type "t2.micro" \ --network-interfaces '{"AssociatePublicIpAddress":true,"DeviceIndex":0,"Groups":["sg-1z1c11zzz1c11zzz1"]}' \ --credit-specification '{"CpuCredits":"standard"}' \ --tag-specifications '{"ResourceType":"instance","Tags":[{"Key":"Name","Value":"c2c-demo"}]}' \ --metadata-options '{"HttpEndpoint":"enabled","HttpPutResponseHopLimit":2,"HttpTokens":"required"}' \ --private-dns-name-options '{"HostnameType":"ip-name","EnableResourceNameDnsARecord":true,"EnableResourceNameDnsAAAARecord":false}' \ --count "1"
AWS Console-to-Codeは、AWSの生成AI(人工知能)アシスタント「Amazon Q」を活用し、JavaやPython、TypeScriptで記述可能なソフトウェア開発フレームワーク「AWS Cloud Development Kit」(AWS CDK)用のコードと、インフラ環境を自動構築できる「AWS CloudFormation」用のコードを生成することもできる。
AWS Console-to-Codeの注意点
AWSは、AWS Console-to-Codeを使用する際、以下の点に注意する必要があると述べている。
- AWS Console-to-Codeを使用する場合、月25回まで無料でAWS CDKおよびAWS CloudFormation形式のコードを生成できる。25回を超える場合は「Amazon Q Developer」のサブスクリプションが必要になる
- デプロイ前に、生成されたコードをテスト、検証することを推奨する
- AWS Console-to-Codeの「記録されたアクション」は、現在開いているブラウザタブで実行した操作のみ保持され、ブラウザタブを更新したり閉じたりすると消去される
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