Google、Gemini CLIに読み取りモードで調査や設計ができる「Plan Mode」追加:意図のズレを解消する「ask_user」も導入
Googleは、AIコーディングエージェントGemini CLIに「Plan Mode」を追加した。読み取り専用モードで動作し、ファイル変更のリスクなしにコードベースの調査や設計ができる。
Googleは2026年3月11日(米国時間)、AIコーディングエージェント「Gemini CLI」に「Plan Mode」を追加したことをブログ記事で公表した。Plan Modeは読み取り専用モードとなっており、コードベースに変更を加えるリスクなしに、コードベースの調査や設計ができる。
Plan Modeの主要機能とは? 読み取り専用で調査や設計ができる
Plan Modeを有効にすると、エージェントはコードベースの探索、パターン検索、ドキュメント参照が行えるが、計画に関するものを除いてファイルへの変更は行われない。
「このデータベースの移行方法を調査して」「新機能を計画して」といった指示に対し、エージェントは依存関係をマッピングし、コードを変更することなく分析を行い、解決策を提案する。
主な機能は以下の通りだ。
- 安全な調査
- 「read_file」「grep_search」「glob」などの読み取り専用ツールを使ってコードや設定を確認できる
- アーキテクチャマッピング(システム構造の把握)
- 「codebase_investigator」などの専用サブエージェントやAgent Skillsを使い、システムの依存関係やワークフローを分析できる
- 設計の検討
- 実装前に会話を通じて設計方針を検討し、準備が整ったら編集モードに切り替えられる
- 拡張性
- カスタムポリシーで個人のニーズに合わせたカスタマイズや、「enter_plan_mode」「exit_plan_mode」ツールによるワークフローを構築できる
「ask_user」ツールでユーザーとの双方向コミュニケーションを実現
Plan Modeを実効的に機能させるため、新たに「ask_user」ツールが導入された。このツールにより、エージェントは調査を一時停止し、ユーザーに質問して目標を明確化したり不足する情報を確認したりできる。
推測や意図の憶測で処理を進めるのではなく、ユーザーとの対話を通じてアーキテクチャ選択に関する確認や、設定ファイルの場所の問い合わせなど、前提条件を確認できるため、意図に沿った計画を立てやすくなる。
MCPツールとの連携でローカル外部のデータも参照可能
Plan Modeはローカルのファイルシステムだけでなく、読み取り専用のMCP(Model Context Protocol)ツールとの連携にも対応する。
これにより、以下のような外部情報を参照しながら計画立案ができる。
- 「GitHub」のIssue参照
- データベース管理システム「PostgreSQL」のスキーマ確認
- 「Googleドキュメント」の内容取得
いずれも読み取り専用で実行されるため、コードベースの整合性を保ちながら安全に行える。
「Conductor」拡張機能で複雑なワークフローに対応
Gemini CLI向けの「Conductor」ツールを利用すると、Plan Modeと「ask_user」ツールを組み合わせて複雑な開発フローを管理できる。
Conductorは「コンテキスト駆動型開発」を可能にし、複数ステップにわたる開発フローのオーケストレーターとして機能する。複雑な移行作業や機能実装を段階的に進めながら、各タスク完了段階で「ask_user」ツールを使ってユーザーの判断を確認できる。
Google開発チームは近い将来、ConductorをGemini CLIの組み込み機能として統合する計画だとしている。
Plan Modeの設定
Plan Modeは現在、全ユーザーに対してデフォルト(既定)で有効化されている。次の方法で利用できる。
- 入力欄に「/plan」と入力する
- [Shift]+[Tab]キーを押して承認モードを切り替える
- 「start a plan for...」とエージェントに依頼する
Plan Modeでは「Gemini 3.1 Pro」など高い推論能力を持つProモデルが使用され、堅牢(けんろう)なアーキテクチャ決定と高品質な計画の立案を支援する。セッションを常にPlan Modeで開始したい場合は、「/settings」コマンドで「Default Approval Mode」を「Plan」(Plan Mode)に設定できる。Plan Modeが不要な場合は、同様に「/settings」から無効化が可能だ。
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