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「ゼロトラスト導入でもう迷わない」 NSAが実践ガイドを公開チェックリストもしっかり完備

ゼロトラストの重要性は理解していても、「何から着手すべきか分からない」という企業は多い。そうした課題に対し、米国家安全保障局(NSA)がこれまで分散していた実装指針を集約した新たなWebページを公開した。

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 米国家安全保障局(NSA)は2026年5月28日(現地時間)、ゼロトラスト導入指針(Zero Trust Implementation Guidelines:ZIG)を集約した専用Webページを公開した。ゼロトラスト導入時に利用できる実装指針や技術資料、関連技術の情報にアクセスしやすくし、構築を後押しする。

 ゼロトラストは、企業や組織の要件に沿って適用できる柔軟かつモジュール型のセキュリティフレームワークだ。従来の境界防御型モデルを補完する考え方として位置付けられる。

 このセキュリティフレームワークは、利用者や端末、システムなど、いかなる主体も初期状態では信頼しないことを前提とする。所在地やネットワーク環境の違いにかかわらず検証を求める考え方を採用し、既存のシステム基盤を活用しつつセキュリティ強化を図る。

ゼロトラスト導入に必要な資料を“ひとまとめ” 新設ページの詳細

 新設されたZIGのWebページは、ゼロトラスト関連情報を一元的に提供する拠点として位置付けられる。これまで公開されてきたPrimer、Discovery、Phase One、Phase Twoの各導入指針をまとめて閲覧できる構成だ。今後は後続フェーズの資料も順次追加される。

 NSAは、国家安全保障システムや戦争省情報システム、防衛産業基盤のサイバー防御に関する責務を担っている。その任務には脅威の特定と共有、サイバーセキュリティ仕様や対策の策定および発行が含まれる。今回のWebページ公開も、そうした中核的なサイバーセキュリティ活動の一環として実施された。

 NSAの重要政府システム部門の運用責任者は声明で「ZIGはサイバーセキュリティ全体を見渡した包括的な手法を示すものだ」と説明した。ZIGの枠組みによって企業は、自らの安全保障上の要件や予算規模、成熟度に応じて指針を整理し、優先順位を付けられるとしている。特に防衛分野の組織にとって有用な枠組みになるとの見方を示した

 新たなWebページでは、従来の技術文書を利用しやすい形に変換して提供する。利用者はゼロトラストの計画や導入に際し、自組織の状況に沿って情報を参照できる。組織内の幅広い階層の利用者が活用できるよう設計されている点も特徴だ。

 掲載コンテンツには、活動項目やチェックリスト、レポート、タスクなどの対話型マルチメディア資料が含まれる。利用者は組織に適した活動や機能を選定しやすくなり、ゼロトラスト導入の促進が見込まれる。

 NSAによると、ZIGを活用することで企業は重要なセキュリティ機能を広範囲に整備できるという。利用者の認証やアクセス管理、行動パターンの監視を通じて権限管理を実施し、あらゆるやりとりの保護を実現する機能が含まれる。

 ドキュメントでは、端末の状態や健全性のリアルタイム確認および、コンテナや仮想マシンといったデジタル基盤の保護も対象範囲に含まれる。この他、データの可視化と透明性の確保を支援する資料も提供される。これを活用することでデータの利用状況や流通状況を把握しやすくなるだろう。

 ゼロトラストセキュリティにおけるネットワーク環境については、細かなポリシー設定やアクセス制御によってセグメント化や分離を実施し、統制を強化する必要がある。ドキュメントでは、定義済みの手順やセキュリティポリシーに基づく自動対応をどう実現するかといった詳細がまとめられている。

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