AIで要らなくなったSaaS、要るSaaSは、どれ? 日本の「SaaS is dead」の実態:SaaSの導入/継続判断で失敗した理由
エイトレッドが「AI時代に生き残るSaaSの条件に関する実態調査」の結果を公表。8割がSaaS見直しの必要性を実感する一方、AI代替の困難さや導入失敗の要因などが示された。
ワークフローシステムを提供するエイトレッドは2026年4月22日、「AI時代に生き残るSaaSの条件に関する実態調査」の結果を公表した。調査は2026年3月31日〜4月3日に実施され、調査対象は従業員100人以上の企業に勤務し、業務でAIを活用している情報システム・DX推進・経営企画部門の担当者107人。
8割が、AIの進化によってSaaSの見直しの必要性を実感
同調査の結果によると、近年におけるAIの進化を受け、利用中のSaaSについて「現在見直しを検討している」との回答結果が48.6%、「既に見直しを実施した」が15.0%を占めた。その一方、「見直しの必要性は感じているが、まだ検討していない」という回答も16.8%に上った。
AIで要らなくなったSaaS、要るSaaSは、どれ?
見直しの可能性があるSaaS領域としては、「プロジェクト管理・タスク管理」(45.3%)と「営業支援(SFA)」(44.2%)、「Web会議・オンライン商談」(34.9%)が上位を占めている。
逆に、AIでは代替が難しい(見直しの対象にならない)と思うSaaSの領域としては、「チャットツール・コミュニケーション」(27.9%)、「Web会議・オンライン商談」(24.4%)、「プロジェクト管理・タスク管理」(23.3%)などが上位に挙げられた。
ガバナンス系SaaSは6割超がAI代替不可と認識
「ガバナンスやコンプライアンスに関わるSaaS(ワークフロー、電子契約、監査対応など)は、AIでは代替できない(代替すべきでない)と思いますか」という質問に対しては、「非常にそう思う」という回答が16.8%、「ややそう思う」が46.7%であった。
AIで代替できないと思う理由のトップは、「AIの判断ミスが重大なリスクにつながるから」で52.9%を占めた。次いで「承認や決裁には人間の判断と責任が必要だから」(50.0%)、「監査証跡や履歴の厳密な管理が求められるから」(48.5%)、「法令やコンプライアンスへの対応が必要だから」(47.1%)となっている。
自由回答では「AIに任せ切りにすると責任の所在があいまいになる」「ハルシネーションされたときに履歴を追うのが非常に困難だと思う」などの声が寄せられた。
AI連携機能の有無と手放せないSaaSの条件
「AI連携機能を持たないSaaSは今後淘汰(とうた)されていくと思いますか」という設問では、15.0%が「非常にそう思う」、55.1%が「ややそう思う」と回答した。
AI時代において「手放せない(継続利用すべき)」と考えるSaaSの条件について尋ねた設問の回答は、1位が「AIとの連携機能を備えていること」(43.9%)、2位がセキュリティ基準が高く、データ保護が万全なこと(40.2%)、3位が監査証跡やコンプライアンス対応の機能があること(34.6%)となった。
SaaS導入失敗の約6割が既存システムとの連携
なお「過去1年以内にSaaSの導入/継続判断で失敗したと感じた経験はありますか」という設問では、「はい」と答えた割合が36.4%あった一方、「いいえ」も45.8%を占めるという結果となった。
「はい」と答えた回答者に対して、「どのような点で失敗したと感じましたか」と尋ねた設問では、「既存システムとの連携がうまくいかなかったこと」が59.0%で最多となり、「コストに見合う価値を感じられなかったこと」(46.2%)、「現場に定着せず、利用率が低いままだったこと」(35.9%)が続く結果となった。
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