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学習院は“止められないファイルサーバ”をどう刷新? 「10日でデータ移行、しかも4割スリム化」の秘密:運用担当者が変わっても安定稼働を維持

教育・研究を支えるファイルサーバが更新時期を迎え、刷新に着手した学習院。移行に伴うシステム停止のリスクを抑えながら、その後の安定運用をどう実現したのか。

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 大学から幼稚園まで、学習院が運営する教育機関の教育・研究向けITインフラを構築・運用してきたのが、学習院大学の計算機センターだ。この業務を学習院の情報システム統括部に移管することが決まり、ちょうどその時期に、教育・研究向けITインフラの中核となるファイルサーバが更新時期を迎えた。移管後も安定したサービスを提供できるように、学習院は新しい運用体制を踏まえてファイルサーバを再構築する必要があった。

 学習院は、教育・研究用途だけでも約3500台のPCを管理しており、これらのPCが利用するITインフラの安定稼働は欠かせない。特に中核となるファイルサーバが停止すれば、教育・研究活動への影響が大きくなることから、刷新に伴うシステム停止リスクを最小限に抑えることが不可欠だった。運用管理業務の移管後に、限られた人員で安定して管理できることも必要だった。

“止められないファイルサーバ”をどう刷新? 運用移管も見据えた選択とは

 こうした状況を踏まえて、学習院はファイルサーバの刷新に取り組んだ。新しい運用体制でも安定して管理できるようにした他、ストレージ使用量の大幅な削減といった成果も上がっているという。どのように刷新を進めたのか。

 新しいファイルサーバの構築には、従来と同じくDell Technologiesの「PowerScale」を採用した。PowerScaleは、ファイルとオブジェクトの両方の形式でデータを保存できるスケールアウト型のNAS(ネットワーク接続ストレージ)システムだ。仮想化システムとメールシステムのデータ保存には、同社のユニファイドストレージアレイ「Unity XT」を選んだ。

 データ移行では、稼働中の複数のPowerScaleノード(ストレージ機器)で構成するクラスタに新しいノードを追加し、データを自動で再配置した後、旧ノードを順次取り外す方式を用いた。各種業務システムのサーバにはDell Technologiesの「PowerEdge」、クライアントPCには同社の「Dell Pro」シリーズを採用した。

 PowerScaleを継続採用した最大の理由は、前世代のPowerScaleが約4年間、トラブルなく稼働した実績にある。導入時はリモート講義が中心で、ファイルサーバへのアクセスは限定的だったものの、翌年に対面授業が本格化してアクセスが増えた際にも安定稼働したことを評価した。保守サポートの窓口をまとめられることをメリットだと判断して、サーバやクライアントPCも同社製品にそろえた。

ストレージ使用量を約40%削減、約10日でデータを移行

 学習院はPowerScaleの採用により、ファイルサーバの運用管理の負担を軽減した。ディレクトリ単位でストレージ使用容量を管理する機能「SmartQuotas」を使って、各部門への容量の割り当てを調整できるようにした。監視・分析ツール「PowerScale InsightIQ」により、ストレージの利用状況も可視化した。旧ファイルサーバから新ファイルサーバへのデータ移行は、従来の移行時には約1カ月かかっていたのが、今回は約10日で完了したという。

 PowerScaleの機能を活用することで、データの保存に必要なストレージ容量を約40%削減できることを確認した。具体的には、データの書き込み時に圧縮するインライン圧縮機能(IDR:Inline Data Reduction)と、書き込み後にデータの重複を排除する重複排除機能「SmartDedupe」を生かすことで、限られたストレージ容量を効率よく活用できるようになった。PowerScaleのこうした特徴を生かして、将来的なデータ増加に備える方針だ。

本稿は、デル・テクノロジーズが2026年10月16日に公開したプレスリリースおよび導入事例を基に作成しました。

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