アットマーク・アイティ @IT@IT情報マネジメント@IT自分戦略研究所QA@ITイベントカレンダー  
 
 Top > 2001年 夏休み企画
 

台湾ならではのパーツ、レアモノを掘り起こせ
夏休み企画:台湾買いあさりツアーレポート

加部浩子(@ITクラブ ツアーガイド)
2001/8/11

台湾パーツ買いあさりの巻

■第1ラウンド:台湾到着後にショップへ直行

NOVAビル(台北駅前新光三越向かい側)
営業時間:10:00〜22:30(平日)、11:00〜21:00(日)。無休

 そのビルにはキラキラと輝くネオンで「NOVA」の文字が……。その看板があるからといって駅前留学ビルや英会話と関係があるわけでなく、小規模なPCパーツ専門ショップが所狭しと入っているPCショップ専門のテナントビル(地上3F、地下1F)だ。

 飛行機を降り立ってからまだ3時間、しかも時刻は午後7時をまわっている。アキバなら大半のショップのシャッターが下ろされている時間。しかし、ここ台湾は違う。到着早々“買いあさり”のゴングが鳴る。ネオンと同じキラキラ(ギラギラか?)した目をした台湾遠征物欲隊3名が、NOVAビル内をくまなくまわる。NOVAビルの店舗総数は大小合わせて約120件。3人がすべてまわり終えたのは約3時間半後。ここで第1ラウンドは終了。

■第2ラウンド:これが台湾の秋葉原

光華商場、八徳路一段周辺(MRT板南線 忠孝新生駅下車徒歩5分 新生南路の光華橋下)
営業時間:11:00〜21:00ぐらい(光華商場:ショップごとに異なる)

 台湾到着後、いきなり3時間半におよぶ買いあさりの余韻冷めやらぬ翌日早朝。台湾遠征物欲隊3名は前日の疲れも見せず、早朝からそそくさと起きだして、どっさりと朝食を食べ、早速次の買いあさり場所を求めて移動する。台北は相変わらずの豪雨だが、3名はやる気満々だ。

 台北駅からMRT板南線に乗って2つ目の忠孝新生駅で下車する。駅前を見まわしても、パーツ街をうかがわせる景色はなく、ひたすら近代的なオフィス街の風景が広がる。ふと気付くと台北の科学技術大学も見えている。

 しかし、ちょっと歩き出せば、ある、ある、ある、ある! PCショップがズラズラと並び、高架下には有名な光華商場が見え、さらに光華商場から西に向かって約200メートルぐらいの八徳一路の両側に、PCショップがずらりと並んでいる。この一帯が、台湾の秋葉原といわれる場所だった。光華商場や國際電子廣場なども、NOVAと同じように1坪、2坪の小規模PCパーツ専門店から少し大きめな店舗までがグチャッと混在しているテナントビルだ。

光華商場周辺のショップ街

 どの店でも商品は、棚に天井から足元までぞんざいに所狭しと置かれている。そのため、これはと思ったパーツを見つけても、棚の奥の奥まで手を突っ込まないと取り出せないことが多く、しかも取り出さないとどんなパーツか分からない。怪しいものか、お目当てのものか、何か出てくるのか分からないそのドキドキ感がたまらない。

 台湾のショップは対面販売が中心のため、台湾遠征物欲隊員3名は、中国語と英語、それに日本語のミックス言語と、身振り、手振り、筆談でのコミュニケーションを組み合わせ、ようやくお目当ての商品をゲットできる。

 私が出会った店員は、英語によるコミュニケーションよりも漢字(でも私は日本語)での筆談の方がよっぽど理解できるようだった。英語で質問をしてしまうと、英語ができる店員を探し出し、その人が対応してくれるのだが、最後は結局カタコト英語と筆談での交渉になってしまう。これでは漢字の筆談による方が駆け引きも含めれば楽しいし、スピーディだ。

■台湾人もビックリのi-mode

 今回の買いあさりで大活躍したのが、電卓代わりに使った携帯電話のN501。取り出した途端に店員さんは目を丸くして質問攻め。最後はN501を手に取って調べるほど。店員さんは、台湾の携帯電話に比べて非常に大きい液晶画面に驚いた。彼は1年前にモトローラ製の携帯電話を一大決心をして約3万5000円で買ったそうだが、相手先の名前と電話番号の2行しか表示されない、日本ではなかなか見かけない“レアモノ”。しかも通話機能だけ(i-modeのようなサービスはないので当たり前)。N501は、2年前に約5000円で買ったと聞くと呆然とし、さらに日本でいま3万5000円も払えば、最新機種が2台買えるかもしれないといったら、10秒ほど遠い目をしていたのが印象的だった。

■台湾女性にナンパされる!?

 NSUZUKIさんは、ある店で女性の店員さんからいきなり、「それどこで購入された?」(原文まま)と、買ったばかりの袋の中身を聞かれてびっくり。キャラクターの絵の入ったキーボードカバーをいっぱい買ったのだが、地元の女性店員たちも知らない、まさしく本場でもレアモノをゲットしていたのである。

 目撃者の証言:ほんと、かわいい店員さんに見つめられ、ほかの店員さんと何やらコソコソ話していたのを見て、最初はぼくもドキドキしちゃいました。実際は、ぼくらではなく、買ったブツへの視線だったのですが。どこで売っているのかを異常なほど聞きたがり、それを聞くためにNSUZUKIさんにいい寄っていた感じがしました。女性の店員さんの注目の的になるには、キャラクターグッズが効果的なのかなあ。

 第2ラウンドの終了時間は午後10時。約10時間のレアモノ攻防戦は、ここに幕を下ろした。すべての気力と体力を使い果たした勇者たちと祝杯を挙げたのは、すでに午前0時を過ぎた後だった。

 

2/3
3 台湾での戦利品を発表

Index
夏休み企画:台湾買いあさりツアーレポート
  1 ツアー当せん者の台湾での野望は?
2 台湾パーツ買いあさりの巻
  3 台湾での戦利品を発表