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eMAPs:【M】市場予測>ソフトウェア>CRM>シェア
国内CRMパッケージ関連市場の調査
矢野経済研究所(2002/8/6)
矢野経済研究所は、2001年度における国内CRMパッケージ関連市場に関する調査結果を発表。国内のCRMパッケージ関連市場は、対前年度比73.6%増の159億2300万円で、2002年度は同14.6%増の182億5000万円と予測。2001年度の国内CRMパッケージ関連のメーカー別シェアは、日本シーベルが34.5%でトップ。続いて、SAPジャパン(20.1%)、日本ピープルソフト(15.7%)の順

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国内CRMパッケージ関連市場の調査
矢野経済研究所(2002/8/6)


 
CRMパッケージ市場、SAP躍進するもシェアNo.1はシーベル

 矢野経済研究所は、2001年度の国内CRMパッケージベンダに対する実態調査の結果を発表した。調査はCRM/CTベンダに面接取材などによって2002年4月〜6月に行われた。

 2001年度の国内のCRMパッケージ関連市場の規模は、対前年度比で73.6%増の159億2300万円だった。2002年度の見込みは、SAPジャパンや日本オラクルなどのエンタープライズアプリケーション系ベンダなど後発市場参入組みの健闘が見られるものの、景気低迷とCRMベンダ同士の合併によるサポート面の不安、CRMの効果への懸念などが課題となり、伸びはいったん鈍化傾向となり、14.6%増の182億5000万円。その後の予測はやや持ち直すものの、17%程度の伸び率で2001年度のような驚異的な伸びは期待できないと見ているようだ。

国内CRMパッケージ関連売上高 [矢野経済研究所]

 ベンダごとのシェアを見てみると、日本シーベルが34.5%でトップを維持。続いて新規参入のSAPジャパンが20.1%で2位に入り、日本ピープルソフト(旧Vantive)は15.7%で3位に後退するという結果になった。

2001年度国内CRMパッケージ関連売上高ベンダシェア [矢野経済研究所]

 CRMパッケージの売上高をモジュール別に見ると、「SFA/営業支援」が59億2000万円で一番多い。次いで「顧客サポート」が42億9500万円、マーケティングが22億800万円の順。矢野経済研究所では、今後はマーケティング系の成長が期待できるとする。

2001年度CRMパッケージモジュール別関連売上高 [矢野経済研究所]

 同じく売上高を導入企業の業種別に見ると、「製造業向け」が59億8800円、「サービス業向け」が28億7900万円、「金融業向け」が25億7100万円など。今後は「ハイテク」「通信」「医療」向けの需要獲得が期待できるとしている。

 矢野経済研究所では、2003年以降の成長のカギとして、「マルチチャネル化の進行」「帰還システムなどとの連携強化」「SFA/CTIからアナリティカル/マーケティングへの移行」を挙げる。さらに将来的にはCRM、ERP、SCM、BtoBアプリケーションなどの融合が予測されるとしていることから、今後もCRM分野で総合力を持つエンタープライズアプリケーション系ベンダの優位は継続しそうだ。それは同時にCRM専業ベンダに、他分野のパッケージベンダとの連携や合併・買収などを動機付けることを意味するものとなりそうだ。

国内CRMパッケージ関連市場の調査

(編集局 鈴木崇)

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