“スコット”といえばなんと答える?
2010/2/22
オラクル人間を分析、今年もやります
オラクル、使っていますか? オラクルに詳しい人なら「Scott/」とくれば「tiger」と答えられるのは当然でしょうか。そうしたオラクルが得意な「オラクル人間」はどんな人なのでしょうね。SQLは得意でしょうか。どの言語を得意としているのしょうか。
もしかしたら、4月には分かるかもしれません。オラクルが昨年に引き続き、「ザ・オラクル人間チェック2010」を実施しています。参加は3月10日まで。今年の調査で、オラクル人間の意外な側面か浮かび上がってくるのではないでしょうか。いまから楽しみです。
筆者のイメージからすると、オラクル人間というと「きまじめで勉強熱心」という気がします。そうはいっても、商用データベースのユーザーは全般的にそんなイメージなのですけどね。データベースというと業務と密接な関係があるから、つい仕事モードになってしまうのでしょうか。たまには楽しく冗談をいうオラクル人間の姿も見てみたいな、なんて思います。
夜や週末に開催するセミナーも
ところで、オラクルは常日ごろからイベントを多く開催しています。特にオラクル製品技術を解説するようなセミナーは、エンジニアが参加しやすいように夕方や週末、あるいはインターネットセミナーとして開催しています。オラクルの「エンジニアに最新の機能を使ってもらいたい。スキルアップもしてもらいたい」と願う気持ちの表れのように思います。無料開催も多いので、参加したほうがお得ですよ。
先日、「Storage Weekend」に足を運んでみました。アスキー・メディアワークスから出版されている「Oracle 実践ストレージ管理ガイド Automatic Storage Managementを利用した堅牢なデータベース構築」の著者たちが、ストレージについてとことん語り尽くすセミナーでした。このテーマのセミナーは今回で2回目だそうです。
週末なのでカジュアルな服装の参加者を多く見かけましたが、皆さん礼儀正しく、黙って話を聞ていました。終了後には懇親会もあり、ビールやサンドイッチも振る舞われたのですが、ほとんどの参加者が見向きもせずに直帰していました。ちょっともったいないような。オラクル人間はビールより直帰を選ぶ?
ASMの基本はS.A.M.Eとリバランシング
さてその週末セミナーですが、一般的なストレージ入門からオラクルのASM(Automatic Strage Management)まで、みっちりストレージ解説が続きました。
いまさらではありますが、ASMについておさらいしてみましょう。オラクルが考えるストレージの設計の基本は2つ。1つは「S.A.M.E(Stripe And Mirror Everything)」、つまりすべてのディスクを使用してストライピングを行い、かつ耐障害性のためにすべてのディスクのミラーを持つことです。もう1つは、構成変更に柔軟に対応するための「リバランシング」です。その2つからASMが生まれています。
具体的にはどう機能しているのでしょうか。まずストライピングはホットスポットが発生しないように、データをすべてのディスクへうまく均等にばらまくように書き込んでいます。それからミラーリングは、電源などのリソースを共有しているディスクのグループごとに「障害グループ」を設定し、ミラーリングします。さらにディスクの追加や削除時に、自動的にデータを再配置するよう、動的リバランシングを行っています。こうした全体最適化が障害性を高めています。
ASMの大きなメリットは、ストレージ管理を効率化し、工数を減らすことです。例えばデータベースを作成するとき、ASMなしだとデータ位置の検討、論理ボリュームの作成、ファイルシステムの作成……といった手順が必要ですが、ASMならディスクグループの作成で済みます。ディスクのチューニングやディスク追加時の工数も減らせます。講師によるとディスク追加時にASMを使わないと約2.5時間かかるのが、ASMだと30分で済むそうです。
特に11g R2からはASMCA(ASM Configuration Assistant)というASM専用のGUIツールが提供されており、これがあるとかなり便利になりそうです。
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