半人前→一人前への道 基本の「キ」はここにあり
キムラデービー
木村 明治
2008/04/25
この春、入社・転職・転属などなど、 さまざまな理由でデータベース開発や運用に携わっていく皆さんへ。 環境の変化に戸惑う前に、この記事を読んで 、「一人前」になる術を会得しよう(編集部)
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4〜5月といえば、いろいろなものが変わる時期。この春に初めてデータベースに関係することになった方も多いと思います。ただ単純に「データベース」といっても、その範囲は広く、運良く(悪く?)すぐに現場投入される方々は途方に暮れてしまうかもしれません。そんなあなたのために「DBエンジニアならこれだけは知っておけ」という必須アイテムを列挙し、すさんだ現場をわたり歩くための「サバイバルガイド」を目指したのが本記事です。
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最初にまず自分が投入された立場を理解するのが第一です。データベースエンジニアとひとくくりに言っても、実際には、開発エンジニアと運用エンジニアとでは、これから必要になるスキルが大きく異なってきます。まずは、あなた自身がどちらの業務に携わるのかを把握しておくべきです。
開発者としてデータベースに携わるなら、主に実際にシステムの設計をしたり、プログラムコードを書くことになるでしょう。SQL文を実際にごりごり書くのもそうです。一方、管理者(DBA:DataBase Administrator)なら、既存もしくは新規のシステムが完成してから日々のメンテナンス、運用を行うことになります。
担当するデータベースの名称と、正式なエディション名、バージョン番号はまずはじめにしっかり把握してください。これを確認しておけば、各種資料に当たるときに、よけいな労力を使わずに済みます。
特に商用は、そのエディション(エンタープライズ、スタンダードなど)により、使える機能と使えない機能があるので注意しましょう。また、これは両方にいえることですが、バージョン番号のうち、どれがメジャー/マイナー・リビジョンなのかをしっかり把握しておいてください。これについては本稿後半でも触れます。
「教科書」「辞書」そして「ドリル」 |
学校の授業が良かった、とは言いませんが、学校の授業では「教科書」と「辞書」と「ドリル」があったと思います。データベースに取り組むときに、それぞれに相当するものは何があるでしょうか? 筆者はそれぞれが次のように当てはめられるのではないかと思います。
教科書=全体像を理解するためのWebサイト、書籍 辞書=実際の環境に即したマニュアル ドリル=実際に手を動かし、力を付けるための環境
最初に私がデータベースに取り組んだときには、膨大なマニュアル(=「辞書」)ばかりを参照して、これがどう日々の仕事にかかわるのか分からず、膨大な時間を無駄にした苦い思い出があります。
適切な「教科書」でうまく全体像を把握してから、データベースの「方言」や、固有の便利な機能などをマニュアルで調べれば、ずいぶん効率もよかっただろうかと思い、後々後悔しました。
ただ、筆者自身もずっと「教科書」と「辞書」だけでは何か物足りないな、と思っていたものを「教科書」「辞書」そして「ドリル」のメタファで気付かせてくれたのは、後ほど参考書籍として挙げる『SQL書き方ドリル』の作者の羽生章洋さんの言葉でした。その本の前書きには 「トレーニングのためのドリルが必要だと考えて本書を執筆しました」とあります。ここでは、この羽生さんの考えにのっとって、手を動かすために参照するものを「ドリル」とします。
本稿でお話しする内容をイメージしやすいように図にすると、図1のような学習サイクルとして表すことができます。それぞれを順に見ていきましょう。
図1 教科書、辞書、ドリル、そして継続的な学習 |
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社会人応援企画! プログラマー/SEの“常識”特集2008
半人前→一人前への道 基本の「キ」はここにあり |
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1 ・データベースエンジニアとして、あなたは生き残れそう? ・開発者? 管理者? 似て非なる2つの違い ・「教科書」「辞書」そして「ドリル」 |
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Page 2 ・「教科書」――一般教養としての「教科書」はオンライン? ・「辞書」――開発者と管理者では読むべきものが違う ・「ドリル」――開発者が実際に手を動かし、力を付けるために |
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Page 3 ・管理者にはもう1つ必要な知識がある ・継続的に勉強を続けるためのヒント ・自分のタイプを見極めて効率アップ |
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