C#プログラムの構造
まず最初に、C#プログラムの全体的な構造について説明しよう。C#ではネームスペースやクラスという大きな構造があり、ほしい機能を呼び出すためには、これを理解することは避けて通れない。クラスのような機能を意識する必要のないプログラム言語を使っていた方々には面倒なことに思えるかもしれないが、もちろん、無意味に面倒を増やすために、このような機能があるわけではない。ちゃんと、存在することにはそれなりの理由があり、使いこなせばメリットが生じるものである。
おおまかに言うと、C#プログラムは以下のような構造になる。
|
C#プログラムの構造 |
C#プログラムの構造を大まかに図にするとこのようになる。最も外側にネームスペースがあり、そのなかにクラスが含まれ、クラスのなかにメソッドが含まれる。変数は、各クラスごとに共通に使われるものと、メソッド内部に固有のものがある。
|
つまり、ネームスペースという大きな箱があり、そのなかにクラスが入る。クラスのなかには、メソッドと変数を入れることができる。メソッドのなかにも変数を持つことができる。メソッドとは、C言語でいえば関数、BASICなら手続きや関数に相当するもので、このなかに実行するプログラムの実体を書き込むことになる。クラスとは、オブジェクト指向でいうクラスである。詳しい話は後で述べるが、今は、メソッドや変数の入れ物として機能すると思っていただきたい。ネームスペースというのは、オブジェクト指向を扱うプログラム言語の経験者でも耳慣れない用語かもしれない。C++などの既存の言語でもネームスペースの機能を持つ場合もあるが、特に使わないことも多いためだ。だが、C#ではネームスペースを意識的に活用する必要が生じる。
さて、能書きは横に置くとして、実際にこの構造がどのように記述され、機能するかを見てみよう。
Insider.NET 記事ランキング
本日
月間