.NET TIPS メッセージ・ボックスを表示するには?デジタルアドバンテージ2003/04/04 |
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プログラムからメッセージ・ボックスを表示するには、MessageBoxクラス(System.Windows.Forms名前空間)のShowメソッドを呼び出す。このメソッドはstaticなメソッドであるため、次のように簡単に使用することができる。
MessageBox.Show("ここにメッセージ", "ここにタイトル");
この1行により、次のようなメッセージ・ボックスが表示される。
MessageBox.Showにより表示されるメッセージ・ボックス |
メッセージ・ボックスのボタン
Showメソッドには、オーバーロードによりさまざまなバージョンのものが用意されている。上記の画面のように、デフォルトではメッセージ・ボックスには[OK]ボタンが付くが、メソッドのパラメータでこのボタンの種類を指定することができる。
次のサンプル・プログラムでは、すべての種類のボタンを持ったメッセージ・ボックスを順に表示していく。
表示されるボタンの種類は、Showメソッドの3番目のパラメータで指定している。ここにはMessageBoxButtons列挙体(System.Windows.Forms名前空間)の値を指定する。このサンプル・プログラムでは、列挙体のそれぞれの値について、順にメッセージ・ボックスを表示している(TIPS:列挙体の値を列挙するには?参照)。
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ボタンの種類ごとにメッセージ・ボックスを表示するC#のサンプル・プログラム(allbuttons.cs) | |
このサンプル・プログラムでは、次のようなメッセージ・ボックスが順に表示される。メッセージとして表示されている文字列はMessageBoxButtons列挙体の要素名だ。
すべての種類のボタンを使用したメッセージ・ボックス |
パラメータとして指定するMessageBoxButtons列挙体の要素名をメッセージとして表示している。 |
メッセージ・ボックスのアイコン
メッセージ・ボックスでは、ユーザーに注意を促すアイコンを表示することもできる。
次のサンプル・プログラムは、すべての種類のアイコンの付いたメッセージ・ボックスを順に表示していく。表示されるアイコンの種類は、Showメソッドの4番目のパラメータで指定している。ここにはMessageBoxIcon列挙体(System.Windows.Forms名前空間)の値を指定する。このサンプル・プログラムでは、列挙体のそれぞれの名前について、順にメッセージ・ボックスを表示している(TIPS:列挙体の名前を列挙するには?参照)。
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アイコンの種類ごとにメッセージ・ボックスを表示するC#のサンプル・プログラム(allicons.cs) | |
このサンプル・プログラムでは、次のようなメッセージ・ボックスが順に表示される。メッセージとして表示されている文字列はMessageBoxIcon列挙体の要素名だ。
すべての種類のアイコンを使用したメッセージ・ボックス | ||
パラメータとして指定するMessageBoxIcon列挙体の要素名をメッセージとして表示している。 |
サンプル・プログラムでは、先ほどとは少し異なり、MessageBoxIcon列挙体を要素名で列挙し、Enum.Parseメソッドにより名前からその値を取得してShowメソッドのパラメータに設定している。このような遠回りな方法をとっている理由は、同じアイコン(例えばHandとErrorとStop)を指す列挙体の値は、要素の名前が異なっていても、その内部的な値(int型の整数値)が同じであるためだ。
なお、MessageBox.Showメソッドの戻り値は、DialogResult列挙体(System.Windows.Forms名前空間)の値(OK、Cancel、Yes、No、Retry、Ignore、Abort、None)で、これにより押されたボタンを判別することができる。
カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:ダイアログ・ボックス 使用ライブラリ:MessageBoxクラス(System.Windows.Forms名前空間) 使用ライブラリ:MessageBoxButtons列挙体(System.Windows.Forms名前空間) 使用ライブラリ:MessageBoxIcon列挙体(System.Windows.Forms名前空間) 使用ライブラリ:DialogResult列挙体(System.Windows.Forms名前空間) 関連TIPS:列挙体の値を列挙するには? 関連TIPS:列挙体の名前を列挙するには? |
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「.NET TIPS」 |
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