.NET TIPS ソース・コードを一瞬で整形するには?[VS 2005のみ]デジタルアドバンテージ 一色 政彦2007/04/12 |
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「TIPS:ソース・コードのインデントを手軽に整えるには?」では、Visual Studio .NET(以降、VS.NET)で、インデントの調整や、C#の始め中カッコ({)での改行などの、ソース・コードの書式のフォーマット(以降、コード整形)を簡単に行うための方法を紹介している。このTIPSで説明したコード整形の方法は、新しいVisual Studio 2005(以降、VS 2005)でももちろん利用可能だ。
しかし、VS 2005ではさらに分かりやすくコード整形が行えるようになっているので、本稿ではその方法を紹介する。なおこの方法は、C#でもVisual BasicでもASP.NETのコードでも利用可能である。
VS 2005でのコード整形(ソース・ファイル)
ソース・ファイルのコード整形を行うには、コード整形したいソース・ファイルを(VS 2005のIDEの)コード・エディタで開き、メニュー・バーから[編集]−[詳細]−[ドキュメントのフォーマット]を実行するだけである。これにより、そのドキュメント(=ソース・ファイル)のフォーマット(=コード整形)が実行される。
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ソース・ファイルに対するコード整形 |
メニュー・バーから[編集]−[詳細]−[ドキュメントのフォーマット]を選択すると、一瞬でソース・ファイル内の全コードの書式が整えられる。 |
コード整形によりソース・コードが変更されるため、コード整形の実行後はファイルが保存されていない状態となっているので注意してほしい。
VS 2005でのコード整形(選択個所のみ)
先ほどの方法は、ソース・ファイル全体をコード整形する方法だが、一部分だけをコード整形することも可能だ。それには、まずコード整形したい部分をコード・エディタ上で選択し(マウス・カーソルをドラッグするか、[Shift]キーを押しながら[↓]などの方向キーを押せば選択できる)、次にメニュー・バーから[編集]−[詳細]−[選択範囲のフォーマット]を実行すればよい。
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選択個所に対するコード整形 |
メニュー・バーから[編集]−[詳細]−[選択範囲のフォーマット]を選択すると、一瞬でソース・ファイル内の一部分のコードの書式が整えられる。 |
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実は本TIPSで紹介した「ソース・ファイルに対するコード整形」の方法は、従来のVS.NETでもVisual Basic .NETやASP.NETであれば利用できた機能である(※C#では利用できなかった)。これがVS 2005では、ほかの言語でも利用できるようになり、さらに選択個所のみをコード整形する機能が加わったというわけである。
利用可能バージョン:.NET Framework 2.0のみ カテゴリ:Visual Studio 2005 処理対象:IDE 関連TIPS:ソース・コードのインデントを手軽に整えるには? 関連TIPS:Visual StudioでC#の始め中カッコ({)が改行されないようにするには? |
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「.NET TIPS」 |
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