連載
|
|
|
■■創造的コミュニケーション■■
|
||||
……(汗)。 | ||||
ものづくりを行うためのコミュニケーションは、創造的でなければならない。コミュニケーションによって、アイデアが生まれたり、解決策が生まれたり、次の行動が生まれたりしなければならない。 例えば、以下のようではいけない。
ここでは、「創造的コミュニケーション」のポイントを5つ挙げてみよう。 |
||||
さて、1つ目は、
だ。 下の図を参考にしてほしい。
|
||||
2つ目が、
だ。 ドキュメントを書いただけ、メールを出しただけ、掲示板に挙げただけ、では駄目だ。情報を発信したことに満足して、それだけで終わってはならない。 「伝えるべきことが伝わった」という状態に現になったかどうかが重要だ。「情報を発信すること」が目的になってはならない。 |
||||
それから、3つ目が、
ということだ。 これは、当たり前のことだ。「自分のいいたいことをいう」のがコミュニケーションの目的になってはならない。「相手の視点に立ち、相手に伝えること」こそが目的だ。 「相手がUMLに慣れているかどうか」や「相手が英語が得意かどうか」などに関わらず、いつも同じコミュニケーション方法でよいわけがない。相手の視点で伝えることが重要だ。 ここまでの3つは今回の特に重要なテーマだ。すなわち、「いかに伝えるか」ということだ。 |
||||
4つ目は、XP(eXtreme Programming:エクストリーム・プログラミング)の原則の1つ、
だ。 これに反した例を以下に挙げてみよう。
|
||||
確かにいやなプロジェクトですね。 | ||||
そう思うか。そのとおり、コミュニケーションはもっと率直でオープンで正直であるべきだ。 | ||||
そして、最後の5つ目が、
だ。 例えば、一年前と同じ愚痴をいい続けていたり水掛け論を繰り返したりしているようでは、創造的なコミュニケーションとはいえない。 コミュニケーションをとることで、互いに日々問題解決能力を磨いていきたいものだ。
|
■■終わりに■■
今回の記事では、前回に引き続きNAgileの価値の1つである「コミュニケーション」にコミットするコツについて述べた。
さて、コミュニケーションには、今回話さなかった、もう1つのとても重要な要素がある。それは、「聞くこと」だ。というわけで、次回は、いよいよ「フィードバック」について述べたい。お楽しみに。
(Illustrated by 正木茶丸)
INDEX | ||
開発をもっと楽にするNAgileの基本思想 | ||
第2回 伝わるコミュニケーションとは | ||
1.ドキュメントを書くことが重要? | ||
2.ブロードバンド・コミュニケーション | ||
3.和のコミュニケーション | ||
4.創造的コミュニケーション | ||
「開発をもっと楽にするNAgileの基本思想」 |
- 第2回 簡潔なコーディングのために (2017/7/26)
ラムダ式で記述できるメンバの増加、throw式、out変数、タプルなど、C# 7には以前よりもコードを簡潔に記述できるような機能が導入されている - 第1回 Visual Studio Codeデバッグの基礎知識 (2017/7/21)
Node.jsプログラムをデバッグしながら、Visual Studio Codeに統合されているデバッグ機能の基本の「キ」をマスターしよう - 第1回 明瞭なコーディングのために (2017/7/19)
C# 7で追加された新機能の中から、「数値リテラル構文の改善」と「ローカル関数」を紹介する。これらは分かりやすいコードを記述するのに使える - Presentation Translator (2017/7/18)
Presentation TranslatorはPowerPoint用のアドイン。プレゼンテーション時の字幕の付加や、多言語での質疑応答、スライドの翻訳を行える
|
|