連載テラリウム徹底攻略ガイド 第2回 生物プログラミング始めの一歩 |
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テラリウム・サーバの設定変更
前回は、テラリウムのインストールと、ゲームを始める前の基本的なセッティングについて説明した。今回はいよいよ、5月1日より公開された日本のテラリウム・サーバに接続してみよう。まずはこのサーバに接続するようにテラリウム・アプリケーションの設定を変更する。
次の画面はテラリウム・アプリケーションを実行中の画面である。接続するサーバを変更するには、まずテラリウムの画面を右クリックし、表示されるメニューから[Game Settings]を実行する()。
接続するサーバを変更する | |||
これには、テラリウム・アプリケーションの実行画面上でマウスを右クリックし、表示されるショーカット・メニューの[Game Settings]を実行する。 | |||
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これにより、[Terrarium Game Settings]ダイアログ・ボックスが表示される。ここで[Server]ボタンをクリックすると、次のようなサーバ設定画面となる。
[Terrarium Game Settings]ダイアログ | ||||||
接続するサーバの指定や、ファイアウォール・サポートの有無などを指定する。 | ||||||
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ここで[Server URL]に、「テラリウム プログラミング コンテストの参加方法(マイクロソフトの解説ページ)」でも発表されている日本のテラリウム・サーバのURLである、
http://www.terrarium.jp/terrarium
を入力して、[Accept Changes]ボタンをクリックする。これで設定変更は完了だ。いったんテラリウム・アプリケーションを終了して、再度起動すれば日本のテラリウム・サーバに接続された状態でゲームが始まる。
ところで、うえのゲーム画面は、前回の記事中の画面(4月末時点)から約1週間が経過した、米国のテラリウム・サーバへの接続している画面である。すごい勢いで増えていた「cmboarシリーズ(cmboar01〜cmboar14ぐらいまで)」だったが、ついに全米トップ10をcmboarシリーズだけで占拠してしまったようだ。この画面でも動物はcmboarシリーズだけになってしまっている。
飼育器事情の読み方
さて、日本のサーバに接続してからしばらくすると、ゲーム画面は次のようになった。画面上部にある「Animals: 111」()の表示より、このマシンで動作しているテラリウムのフィールドには111匹の動物が生息していることが分かる。またその下の「Peers: 92」()は、この瞬間に全国で92台のマシンがテラリウム・サーバに接続していることを示している。
日本のサーバに接続したテラリウム・アプリケーション | |||||||||||||||
すでに数多く繁栄している生物がいるようだ。 | |||||||||||||||
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画面からは、「tabata_02」という名前の「アリ」がたくさんいるように見えるが、111匹のうちどのくらいがこの「tabata_02」なのだろうか。これを調べるためには、まず画面の左下隅の飼育器の部分()をクリックしてタブを切り替える。飼育器とはまさに「Terrarium」のことだ。
5つ並んでいる正方形のボタンのうち、右端のボタン()をクリックすると、[Trace Window]と[Population Statistics]の2つの子ウィンドウが開く。[Trace Window]ウィンドウは、生物プログラムをトレースするときに、デバッグ情報を表示するためのウィンドウだ。これについてはプログラミングの解説時に説明するとしよう。もう1つの[Population Statistics]ウィンドウ(下図)で、現時点でフィールド上に存在する生物の統計情報を確認できる。なおこのウィンドウは自動では更新されないため、適時、画面右端にある[Refresh]ボタンをクリックして、リストを更新する必要がある。
[Population Statistics]ウィンドウ |
現時点でフィールド上に存在する生物の統計情報を確認できる。 |
このリストのPopulatioの列から、tabata_02は現在56匹存在しているということが分かる。以下、表の各列は次のような生物の数を表している。
列 | 意味 |
Populatio | 現時点でフィールドに存在する生物の数 |
Births | 生まれた数 |
Starved | 餓死した数 |
Old Age | 寿命で死亡した数 |
Killed | 殺された数 |
Sick | 病死した数 |
Errors | プログラムのエラーのために死亡した数 |
Timeouts | プログラムで記述した処理に時間がかかりすぎて死亡した数 |
Security Violations | プログラムがセキュリティ違反を起こしたため死亡した数 |
Teleported Here | テレポートしてきた数 |
Teleported Away | テレポートしていった数 |
[Population Statistics]ウィンドウの各列の意味 |
フィールド上に生物が姿を現したり、消したりする原因は、この表にあるうちのいずれかに当てはまる。この表からは、自分が作成した生物がちゃんと子供を生んでいるか、すぐに絶滅する場合の主原因は何か、などを知ることができる。
ついでにここで、各生物の個々の状態を見る方法も説明しておこう。まずフィールド上で生物をマウスでクリックすることにより、その生物が持っているエネルギーと、ほかの生物の攻撃によって受けたダメージをグラフで見ることができる。次の拡大図にあるように、生物の左右にある緑のグラフと赤のグラフがそれだ。移動や攻撃でエネルギーは減っていき、緑のグラフの長さがなくなると生物は死ぬ。また、受けたダメージが蓄積して赤のグラフが最下部まで達しても生物は死ぬ。
生物のエネルギーとダメージ |
緑のグラフが生物のエネルギーを示し、赤のグラフが生物が受けたダメージを示す。 |
生物に関するより詳細な情報は、[Population Statistics]ウィンドウを開くボタンの左隣にあるボタン()をクリックすると表示される[Property Sheet]ウィンドウで調べることができる。これにはフィールド上で選択された生物に関するプロパティが表示されている。
[Property Sheet]ウィンドウ |
フィールド上で選択された生物に関するプロパティが表示される。 |
それぞれの値が何を示しているかは、リファレンス・マニュアルである「Terrariumオブジェクトモデル」のページ上で検索していただきたい。
INDEX | ||
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第2回 生物プログラミング始めの一歩 | ||
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生物プログラミング始めの一歩 | ||
Terrariumモードでのテスト | ||
「連載 テラリウム徹底攻略ガイド」 |
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