.NET Tools
注目のJava→C#コンバータを試用する


1.インストールと実行

(株)ピーデー
川俣 晶
2002/03/09
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 2002年3月現在で入手可能なJLCAは、英語版のベータ1のみである。このベータ1をインストールするには、英語版のVS .NETのRC版、または製品版が必要で、VS .NET ベータ2日本語版では利用できない。そこで、新たにWindows 2000 Server日本語版上にVS .NET英語版(製品版)をインストールし、その上にJLCAをインストールした。インストールそのものは、選択に悩む項目もなく、すぐに終わった。

 JLCAを起動するには、VS .NETの統合環境のメニューから[File]-[Open]-[Convert Project]と選べばよい。すると次のように、インストール済みの変換機能が一覧表示される。

 JLCAのみがインストールされている状態では、選択候補は1つしかないので、迷うことはないだろう。唯一のアイコンをクリックしてから[OK]ボタンをクリックする。

VS .NETの統合環境から起動したJLCA
ここでは、プロジェクトを変換するためのコンバータが一覧される。

 次から変換作業用のウィザードが始まる。説明を読んで、[Next]ボタンを押す。

JLCAウィザードの開始画面
変換作業はこのウィザードに従って実行する。

 次に、変換元となるVisual J++のプロジェクト・ファイルの位置を指定する。

Visual J++プロジェクト・ファイルの指定
最初は、変換元となるVisual J++のプロジェクト・ファイルを指定する。

 次に変換結果を格納するパスを指定する。

変換後のプロジェクトを格納するパスを指定
変換によって新しく生成されるプロジェクトの保存先を指定する。

 以上で最終確認の画面になるので、[Next]ボタンを押す。

JLCAウィザードの確認画面
以上でウィザードの指定は完了である。ここで[Next]ボタンをクリックすれば、変換処理が開始される。

 後は結果を待つだけである。

プロジェクト変換中のJLCAウィザード
まだベータ1なので性能については評価できないが、変換にはかなりの時間を要する。

 変換処理にはかなり時間を要する。まだベータ版なので、処理性能について論じるべきではないが、37ファイル、約1万5000行からなるプロジェクトを手元のマシン(CPU:Pentium III-550MHz/メモリ:256Mbytes)で変換したところ、30分程度かかったことを付記しておく。ただし基本的に1回しか実行しないものなので、特に実用性に問題があるとは感じなかった。


 INDEX
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  注目のJava→C#コンバータを試用する
   1.インストールと実行
     2.変換の内容と品質
     3.りすと亭の変換で遭遇した問題点
     4.稼働したソースと結論
         コラム:JLCAベータ1で発生した問題点(バグ編)
 
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