第1回 JXTA ShellからJXTAを知る
丸山不二夫
稚内北星学園大学学長
(http://www.wakhok.ac.jp/)
2001/7/26
連載のはじめに JXTAはJavaで実装されているが、その本質はJavaとは無関係であり、PtoPアプリケーションを実現するためのプロトコルだ。TCP/IPがインターネットのデファクトスタンダードとなったように、JXTAはオープンソースとして、PtoPの世界でのデファクトスタンダードを狙う。
Project JXTAのページから、JXTAのサンプルコードをダウンロードして試してほしい。すると読者は、「これはUNIXのシェルを分散環境で実現する試み?」と感じることだろう。実際、JXTAが実現しようとするP2Pは、UNIXがプログラム間の連携を行うときに使う「パイプ」の原理を分散環境に応用したものと表現してよい。 しかし、ダウンロードしたサンプルコードを実際に触ってみるとわかるように、JXTAはまだまだ未成熟だ。実際に体験できるのは「風変わりなUNIXシェル」といっても過言ではない。だが、オープンソース・プロジェクトとなったJXTAは、今後大きく成長していく可能性がある。 本連載では、成長過程にあるJXTAのテクニカルな部分に触れながら、JXTAによって実現可能となるPtoPサービスの可能性にアプローチしていきたい。また、大きなリリースのタイミングでは、その詳細について解説する。(編集局) |
UNIXをグローバルなネットワーク上で実現するのがJXTA |
Index | |
連載のはじめに | |
UNIXをグローバルなネットワーク上で実現するのがJXTA JXTAのシェルがもつ役割 JXTA-Shellを理解するでのポイント |
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パイプを使った通信と告知 |
連載記事一覧 |
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