[検証実験]Webシステム開発の効率化を検証する
第2回 仕様変更とフレームワーク効果
石原篤一テンアートニ
2002/7/2
前回「検証の趣旨と準備作業」では、今回の検証作業を行う環境を構築するために、「iPlanet Web Server」(以下iWS)と「Forte for Java Community Edition」(以下Forte)のインストールとセットアップを行いました。
今回は、あらかじめ作成されているフレームワークを使ったWebアプリケーションに対して仕様変更を行います。少しのコード変更で仕様変更できることを確認します。
カロリー計算アプリケーション |
まず、サンプルのWebアプリケーションを紹介します。始めにソースファイルをダウンロードし、前回説明した開発環境に取り込んで、Webモジュールの生成と配置、実行までを試します。
サンプルアプリケーションの内容は、毎日の食事のメニューから、その日に取ったカロリーを合計し記録していく、というものです。最近では、やせているか太っているかの目安として BMI値というものを使うらしいのですが、このサンプルでは、身長と体重を入力すると BMI値を計算し、その日の摂取カロリーが適正かどうか、アドバイスするものです。
画面1を見てください。上側の表には、登録したメンバーの名前と身長、体重が表示されます。名前をクリックすると、そのメンバーの摂取カロリー表画面(画面2)に移ります。メンバーの新規登録は、下側の表の入力項目と[メンバー登録]ボタンで行います。
画面1 メンバー表 |
摂取カロリー表画面(画面2)では、上側の表には、メンバーの身長、体重が編集可能な状態で表示されます。値を変えたい場合は、[プロフィール更新]をクリックします。また、[メンバー登録抹消]ボタンで、そのメンバーの登録情報をすべて削除することができます。
下側の表では、日ごとの摂取カロリーと、BMI値からの診断結果が表示されます。日付をクリックすると、その日の食事内容表の画面(画面3)に移ります。新たな日付のデータを追加する場合は、[新規追加]ボタンをクリックします。
画面2 選択メンバーの摂取カロリー表 |
画面3では、上側の表で、日付を入力し、その日の過ごし方を選択します。下側の表には、その日の食事メニューと数量、摂取カロリーが表示されます。食事メニューの追加は、プルダウンメニューから選び、[メニュー追加]をクリックします。数量の値を変えて[再計算]ボタンをクリックすると、摂取カロリーが再計算されます。メニューを削除する場合は「削除」欄をチェックし、[メニュー削除]ボタンをクリックします。
上側の表では、下側の表の結果を受けて、その日の合計摂取カロリー、BMI値による診断結果やコメントが表示されます。
[データ登録]ボタンをクリックすると、この画面の入力結果が登録されます。[データ削除]ボタンをクリックすると、この日のデータが削除されます。
画面3 選択日の食事内容表 |
環境を準備する |
次のものを用意してください。
- 第1回で説明した、iWSとForteによる開発環境
OracleまたはPostgreSQLの環境と、対応するJDBCドライバ(サンプルアプリケーションの動作は、Oracle 8i 8.1.7、PostgreSQL 7.1.3 で確認しています)。
JDBCドライバは、以下の場所からダウロードできます(原稿執筆時点での情報です)。
- Oracle JDBCドライバ
http://otn.oracle.co.jp/software/db_connect/jdbc/jdbc.htmlから入手できます。 Type4(Thin版)のドライバを使います。Oracle7 7.3.4以上であれば、「Oracle JDBC Driver 9.0.1ダウンロード」を選び、JDK 1.2/1.3用のThin Driver「classes12.zip」をダウンロードします。
- PostgreSQL JDBCドライバ
http://jdbc.postgresql.org/download.htmlから入手できます。PostgreSQL 7.1.x以上であれば、PostgreSQL 7.2の「Java2」を選び、「pgjdbc2.jar」をダウンロードします。
- Oracle JDBCドライバ
- WDC試用版と、サンプルアプリケーションのソースコード
WDC試用版はこちら、サンプルアプリケーションのコードはこちらからダウンロードしてください。サンプルのソースコードは、
(1)開発環境 Windows - DB環境 Oracle (Shift-JIS)
(2)開発環境 Windows - DB環境 PostgreSQL (Shift-JIS)
(3)開発環境 Linux - DB環境 Oracle (EUC)
(4)開発環境 Linux - DB環境 PostgreSQL (EUC)
の4種類があります。
サンプルのソースコードは、ダウンロード後、適当な場所に展開してください。sampleディレクトリと、その下にcalorieとdbという2つのディレクトリができます。
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INDEX |
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[検証実験]Webシステム開発の効率化を検証 第2回 |
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Page1 カロリー計算アプリケーション 環境を準備する |
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Page2 データベースの準備 サンプルアプリケーションの構造 |
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Page3 Webモジュールの生成と配備、実行 |
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Page4 仕様変更に対応する |
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