WebDAV時代のセキュリティ対策[前編]
− 各メソッドに内在する脅威 −
NTTデータ COEシステム本部
システム技術開発部第三技術開発担当
2001/12/15
■MOVEメソッド
●脅威:
- 勝手にリソースやコレクションを移動/破壊されてしまう
既存のリソースに対する上書きを実施されることで、コンテンツが破壊されることが考えられる(リスト7)。
$ ls -l /home/davnoauth/ ←元の状態は? |
リスト7 MOVEメソッドを使ったコンテンツの破壊 |
また、リソース名やコレクション名を変更されてしまうことで、コンテンツの依存関係が崩されるといった事態も考えられます。
●対策:
- MOVEリクエストの発行を制限する
PROPFINDやMKCOLなどの制限と同様の設定を行うことで、リクエストを制限可能。
■DELETEメソッド
●脅威:
- 勝手にリソースやコレクションを削除される(リスト8)
$ ls -l /home/davnoauth/ ←メソッド発行前の様子は? |
リスト8 DELETEメソッドの発行によるファイルの削除 |
●対策:
- DELETEリクエストの発行を制限する
PROPFINDやMKCOLなどの制限と同様の設定を行うことで、リクエストを制限可能。
■PROPPATCHメソッド
●脅威:
- リソースやコレクションのデッドプロパティを勝手に追加/改ざん/破壊されてしまう
SkunkDAVクライアントで、改ざん前のデッドプロパティの値を表示している様子を画面3に、改ざんの様子をリスト9に、改ざん後のデッドプロパティの様子を画面4に示します。
画面3 PROPPATCHによるプロパティ変更例(画像をクリックすると拡大表示します) |
$ telnet localhost 80 |
リスト9 デッドプロパティの改ざん |
画面4 改ざん後のデッドプロパティ(画像をクリックすると拡大表示します) |
●対策:
- PROPPATCHリクエストの発行を制限する
PROPFINDやMKCOLなどの制限と同様の設定を行うことで、リクエストを制限可能。
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