登録したドメイン名を管理するネームサーバの作り方とは 佐藤新太(JPRS) |
登録したドメイン名を利用するためには、そのドメインを管理するネームサー バが必要です。ネームサーバの設定には、管理の対象となるホスト名やIPアドレスが決まっていないといけません。ここでは、以下の前提でゾーンの設定
を行っていくものとします。
なお、セカンダリネームサーバについては別のTipsで詳しく紹介します。
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まず、ネームサーバを動かすマシンを用意し、BINDをインストールします。インストールが完了し、実行可能な状態になったら「example.jp」ゾーンの定義を行います。
ゾーンの定義はゾーンファイルで行いますが、使用するゾーンファイル自体の指定はリスト1のようにnamed.confファイル中で記述します
リスト1 named.confファイル |
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上のリストで設定した、ゾーン定義を行うnamed.comfファイルとディレクトリの関係を図示すると以下のようになります (図1)。
図1 設定ファイルの関係 |
リスト2は、「example.jp」ゾーンを前述の条件に従って定義したものです。ゾーンファイルの記述方法については別途説明しますが、間違いのないようにきちんと確認をしながら作成してください。
リスト2 ゾーンファイル例(example.jp.zone) |
$ORIGIN example.jp. |
設定ファイルの準備が完了したらnamedを再起動させるか、rndcコマンドで設定ファイルの再読み込みを行います。これでネームサーバが動作するようになりますが、設定が正しくできたかどうかを、上位のゾーンに登録する前に確認しましょう。ネームサーバが動かない場合には、設定を見直して、正確に入力してください。
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「Master of IP Network総合インデックス」 |
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