キーワード

AMD Duron
【エー エム ディー デュロン】

2000/05/22

 Advanced Micro Device(AMD)が2000年6月からの販売を予定しているバリュー デスクトップPC(15万円以下のPC)向けのプロセッサのブランド名。ラテン語の「持続する」という意味の「durare」と「ユニット」を意味する「-on」を組み合わせて命名された。

 AMD Duronは、開発コード名で「Spitfire(スピットファイア)」と呼ばれていたものである。AMD Athlonの派生品で、プロセッサ コアに同梱したプロセッサ コアと同クロックで動作する2次キャッシュ、200MHzのフロントサイド バス、エンハンスト3DNow!テクノロジの採用などの特長を備えている。AMD Athlonとの違いは、2次キャッシュの容量と動作クロックにある(1次キャッシュは、同じ128Kbytesを実装する)。また、AMD Duronは、2次キャッシュをプロセッサ コアに同梱したことで、ダイが1つになり、パッケージを小型化できるようになった。そのため、ソケットに差すパッケージでの提供が可能になっている。AMD AthlonとDuronの関係は、技術的にもマーケティング的にもPentium IIIとCeleronの関係と同じである。

 AMD Duronの2次キャッシュの容量や動作クロックなどについては、現在(2000年5月時点)のところ明らかにされていない。噂では、64Kbytesの2次キャッシュを実装し、600MHz以上の動作クロックのものが出荷になるという。記事の終わり

2000年6月に販売開始予定のAMD Duron
スロットに差すAMD Athlonとは異なり、Duronではソケットに差す形状に変更となる。

 

「PC Insider キーワード」


System Insider フォーラム 新着記事
  • Intelと互換プロセッサとの戦いの歴史を振り返る (2017/6/28)
     Intelのx86が誕生して約40年たつという。x86プロセッサは、互換プロセッサとの戦いでもあった。その歴史を簡単に振り返ってみよう
  • 第204回 人工知能がFPGAに恋する理由 (2017/5/25)
     最近、人工知能(AI)のアクセラレータとしてFPGAを活用する動きがある。なぜCPUやGPUに加えて、FPGAが人工知能に活用されるのだろうか。その理由は?
  • IoT実用化への号砲は鳴った (2017/4/27)
     スタートの号砲が鳴ったようだ。多くのベンダーからIoTを使った実証実験の発表が相次いでいる。あと半年もすれば、実用化へのゴールも見えてくるのだろうか?
  • スパコンの新しい潮流は人工知能にあり? (2017/3/29)
     スパコン関連の発表が続いている。多くが「人工知能」をターゲットにしているようだ。人工知能向けのスパコンとはどのようなものなのか、最近の発表から見ていこう
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

System Insider 記事ランキング

本日 月間