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Willamette
【ウィラメット】

2000/05/22

 Pentium IIIの後継となるインテルの次世代プロセッサの開発コード名。2000年後半に動作クロック1GHz以上のデスクトップPC向けの製品が出荷される予定である。

 Willametteのマイクロアーキテクチャは、Pentium IIIのパイプライン構成を大幅に拡張したスーパー パイプラインを採用する。パイプラインは、Pentium IIIの10ステージに対し、Willametteでは20ステージと深さが2倍になっている。そのため、各ステージの処理が単純化されて、高クロック化が実現可能だ。さらに、整数演算ユニットは、クロックの2倍で動作するため、高い実行性能が期待できる。

 パイプラインの段数が深いと、分岐予測の失敗などによるペナルティが大きくなるが、Willametteでは分岐予測アルゴリズムを変更することで高い分岐予測精度を実現するように工夫されている。また、x86命令から内部命令のuops(マイクロ命令)に変換したものを保存する「トレース キャッシュ」という一種の命令キャッシュを用意しており、x86命令のフェッチがボトルネックにならないような工夫も行われている。

 Willametteでは、命令セットの変更も行われており、Pentium IIIに採用しているインターネット・ストリーミングSIMD拡張命令(Internet Streaming SIMD Extensions:SSE)に、キャッシャブル、倍精度浮動小数点SIMD、128ビット整数SIMDなど新たに144個の命令を追加したSSE2をサポートする。これにより、3Dグラフィックス描画の高速化やDVDビデオのソフトウェアによるスムーズな再生、暗号のエンコード/デコードの高速化などが実現可能となる。

 Pentium III(開発コード名:Coppermine)と同様、CPUダイに2次キャッシュを同梱している。システム バスは、64bitで400MHzと非常に高速なものとなっている。  なお、Willametteのサーバ版は、Foster(フォスター)の開発コード名で呼ばれている。記事の終わり

 

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